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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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TEAM 発砲・B・ZIN 『センゴクプー』

去年だったか、一昨年だったか、劇団「TEAM発砲・B・ZIN」が15周年を迎えて解散した記念に、CSのシアターテレビジョンでTEAM発砲・B・ZINの舞台が放映されておりまして『センゴクプー』も放映作品リストにあがっており、そういえば「センゴクプー」って智坊ちゃんが演じた作品だ!一体どんな作品なんだろう?という興味からDVDに録画しておりまして、いつか見ようと思っていたものの、もともと舞台演劇が苦手な体質ゆえ、結局そのまま放置して今に至っていたのですが、いよいよ今月末に大野舞台を鑑賞するということで、作・演出:きだつよしの舞台とは、一体どんな物なのかを予習すべく、今更ですがDVDを引っ張り出して鑑賞。

TEAM 発砲・B・ZIN『センゴクプー』
収録:2001年1月20日  下北沢 本多劇場
作・演出:きだつよし
出演:平野くんじ(現・平野勲人)、工藤順矢(現・工藤潤矢)、小林愛、武藤陶子(現・武藤晃子)、西ノ園達大、森貞文則、田口治、きだつよし、小山剛志 他


智坊ちゃんは、過去に「作・演出:きだつよし」の舞台を3つ経験しており、今度の「アマツカゼ」が4作目。すべてプー(風)シリーズというシリーズになっているようで「センゴクプー」「バクマツパンプー(幕末蛮風)」「テンセイクンプー(転世薫風)」そして、今度のが第四弾「アマツカゼ」なんだそう。巷では、今度の「アマツカゼ」を見るに当たり、「センゴクプー」を見ていたほうがより深く楽しめるという噂もあったりしたので、よけいに重い腰をあげてみることに。というわけで、私が見たのは、智坊ちゃんが主演した2003年の再演版ではなくて、「TEAM発砲・B・ZIN」による初演版(風助=きだ氏)だったものの、再演時のキャスト(風助=大野)だったらどんな風だったのかな?と想像しながら鑑賞いたしました。

さて、TEAM 発砲・B・ZINという劇団は“大の大人が笑って泣けるヒーローもの”を掲げた劇団だそうで、そこの一番人気演目がこの「センゴクプー」という作品なんだそう。CSの番組プログラムによると「“弁は剣よりも強し”をモットーに、得意の話術と洞察力で戦国の世を渡り歩くはぐれ侍・風助の活躍を描くチャンバラコメディ」とのことでしたが、まさにチャンバラ中心のドタバタ喜劇でした。

きだつよしという人の作品は、基本的にそういう路線だということは予備知識としてある程度認識しておりましたが、改めて作品を見て、ああ、やっぱりこういう感じなんだーと改めてテイストを理解しました。私自身、得意か苦手かというと、確実に苦手なタイプの舞台。っていうか、舞台演劇で得意なテイストってのがほとんどないので、これだけが特別苦手なわけでもないんだけれど、とりあえず何が苦手って、狙いに狙っている笑いがあざとくて苦手。しかも、その笑いのツボが全くといっていいほど私のツボにハマらなかったことが一番苦痛だったかも。笑わせようとして挿入されているセリフや芝居や演出が全然面白いと感じなかったのよね・・・。唯一、面白い!と思ったのは、宣教師ヌゥベン。独特のボケた演技や、間のとり方。いいわー、彼。彼の雰囲気や芝居や笑いは、ものすごくツボにハマりました。

主人公は風助という戦国時代でありながら剣をもたない主義の主人公。剣を持たないというので、素手で戦う人間を思い描いていたら、剣より弁が達つ=すべて言葉と口先で解決してしまう、いわば武力解決全否定主義のピースな人間。口が達つということは、ひたすら喋るわけで、こういう口先男みたいなキャラは、テレビでも映画でも舞台でも実生活でも基本的には苦手。(苦笑) これを、普段、口数の少ない大野君が演じたってのは興味深い。

いちおう、主役は風助とのことですが、この舞台を見る限りでは、主人公は誰と特定しがたいような雰囲気。というのも、ストーリーの中では風助をカリスマ扱いしている感じはあるのですが、他のキャラクターもそれぞれ個性的なので、風助だけが特別目立つ存在でもない感じ。見た感じだと、風助が他の登場人物よりカリスマ性があるとは思えなかった。私の中では、宣教師ヌゥベン最高!状態だったからかな。(苦笑)

ストーリー自体は、とくに印象に残るものではなかったです。結末も「え?だから?」みたいな印象。基本がドタバタ劇だし、その中で伝えたいこととして提示されてる主題みたいなものは単純明快なのだけれど、そのテーマも風助の生き様にも感動することはなかったし、演じているキャストや役柄のどれにも、特別な思い入れや感情移入もしなかった(=できなかった)ので。たぶん、こういうお芝居って、舞台上で演じている人たちは、ものすごく楽しいんだと思います。自分とは別の人格を演じること、みんなで一つのものを作り上げることが楽しいという演劇好きな人たちが醸し出す舞台演劇の特徴とも言える独特の空気は、よく滲み出ている。ただ、いかんせん、私は、その舞台演劇特有の空気が大の苦手なので、この作品も例に漏れず、あまり得意ではなかったです。演劇に免疫のある人だったら違和感なく受け入れられる作品なのかも。とにかく、作品の長所は判り易さ、短所は内輪ウケの強い笑いかな。とりあえず、そんな感じの作品でした。

| 観劇・狂言・落語 | 20:26 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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