2008.11.24 Mon
アレキサンダー・プーシキン(著)「オネーギン」
そろそろ、シュツットガルトバレエ団「オネーギン(全幕)」の来日公演が近いので、鑑賞前の予習がてら、家に転がっていた岩波文庫を引っ張り出して読みました。たぶん去年の夏、ルグリとルディエールがガラ公演で「オネーギン」を踊ったのを見た後に、読んでみたくなって買ったまま放置していたものと思われます。(苦笑)
ストーリーは、レイフ・ファインズとリヴ・タイラーが出演していた映画で見たことがあるので知っているのだけれど、本で読むとどうなんだろう?ということで読んでみたのですが、本で読むとなんだかあっけない物語だなぁ・・・。(苦笑) というのも、これ、「韻文小説」と呼ばれる長編詩。それを翻訳者の池田健太郎さんが散文訳として訳してくださっているのだけれど、オネーギンとタチヤーナの恋の部分、いわゆる物語の本筋だけでなく、プーシキンの伝記だとか、プーシキン目線の感慨だとか社会批判だとかも加わっていて、本筋以外の部分も、かなりの部分を占めるので、本筋だけを切り取って考えると、なんだか、あれ、これだけ???っていう肩透かしな感じがしてしまったのである。これ、たぶん原文でこそ音の響きや言葉の選び方等の素晴らしさが理解できるんだろうなー。物語自体は、本当に短いし。
オネーギンの人物像は、もっとお高くとまっていて性格が悪いと思っていたので、本で読むと、性格が悪いというよりも、ちょっと冷めた目線のアウトサイダーなんだなーと好感度は増しました。タチヤーナを振るに当たって、あそこまで誠実に自分の気持ちを伝えて振っていたとは知らなかったので、ちょっとだけ見直した。というのもタチヤーナの書いた恋文全文を読んだら、私はドン引きだったので。あんな暑苦しい重い手紙をなんとも思っていない人からもらったら、そりゃウザい。オネーギンに同情。(笑)
でも、オネーギンという男も女性という立場で見れば、かなり迷惑な男であることは変わりない。田舎娘だと侮って振った女が数年後に偶然再会したら、垢抜けたステキな女性になっていて社交界の華になっており、しかも他人の妻となっていた。そんな昔振った相手に猛烈に恋心を刺激され、ラブレター攻撃。女性の立場で言えば、本質や内面は何も変わっていないのに、ただ、外見が垢抜けたというだけのことで態度をここまで変えられると、そりゃムカつくだろう。私なら昔の恋心を思い出して感傷にふけるよりも何よりも、100年の恋も冷めるだろうな。なんとツマラナイ男に恋していたのかと、自分の男を見る目のなさが情けなくなるだろう。悲しくなるよね。タチヤーナに心から同情してしまう。でも、オネーギンの立場でいうなら、病気になるほど本気で恋してしまうほど、かなりプライドをかなぐり捨てているわけで、足元にひれ伏しても受け入れてもらえない姿は、それもまたお気の毒といえばお気の毒。報われない恋というものは辛いものなんだよね・・・。しみじみ。
それにしても、一番お気の毒なお馬鹿さんはレンスキー。友達であるオネーギンが、自分の好きな人(オリガ)にちょっかいを出したと激情し、命がけの決闘を申し込んだことは知っていたけれど、そのちょっかいってのが、オネーギンが自分の恋人と悩ましげにダンスを一緒に踊ったというだけのことなんだよね。その当時の時代や文化的には、異性とダンスを踊るということが重要なことだったのでしょうけれど、別に恋人を寝取られたわけでもないのに、なんとも純情というか、懐が狭いというか、大げさだよなぁ・・・。結末が結末なだけに、なんとも愚かだなーと思わずにはいられない。しかし、オリガの立ち直りの早さにはビックリでしたが。女とは、なんともおそろしい。(苦笑)
物語の部分での主要登場人物は限られているので、やはりオペラやバレエにはしやすいんだろうね。とりあえず、バレエで全幕見るのがとても楽しみです。
以下、オネーギン関係本他いろいろ。
映画版
オペラDVD
CD
オネーギン (岩波文庫 (32-604-1))
(2006/09)
プーシキン池田 健太郎
商品詳細を見る
ストーリーは、レイフ・ファインズとリヴ・タイラーが出演していた映画で見たことがあるので知っているのだけれど、本で読むとどうなんだろう?ということで読んでみたのですが、本で読むとなんだかあっけない物語だなぁ・・・。(苦笑) というのも、これ、「韻文小説」と呼ばれる長編詩。それを翻訳者の池田健太郎さんが散文訳として訳してくださっているのだけれど、オネーギンとタチヤーナの恋の部分、いわゆる物語の本筋だけでなく、プーシキンの伝記だとか、プーシキン目線の感慨だとか社会批判だとかも加わっていて、本筋以外の部分も、かなりの部分を占めるので、本筋だけを切り取って考えると、なんだか、あれ、これだけ???っていう肩透かしな感じがしてしまったのである。これ、たぶん原文でこそ音の響きや言葉の選び方等の素晴らしさが理解できるんだろうなー。物語自体は、本当に短いし。
オネーギンの人物像は、もっとお高くとまっていて性格が悪いと思っていたので、本で読むと、性格が悪いというよりも、ちょっと冷めた目線のアウトサイダーなんだなーと好感度は増しました。タチヤーナを振るに当たって、あそこまで誠実に自分の気持ちを伝えて振っていたとは知らなかったので、ちょっとだけ見直した。というのもタチヤーナの書いた恋文全文を読んだら、私はドン引きだったので。あんな暑苦しい重い手紙をなんとも思っていない人からもらったら、そりゃウザい。オネーギンに同情。(笑)
でも、オネーギンという男も女性という立場で見れば、かなり迷惑な男であることは変わりない。田舎娘だと侮って振った女が数年後に偶然再会したら、垢抜けたステキな女性になっていて社交界の華になっており、しかも他人の妻となっていた。そんな昔振った相手に猛烈に恋心を刺激され、ラブレター攻撃。女性の立場で言えば、本質や内面は何も変わっていないのに、ただ、外見が垢抜けたというだけのことで態度をここまで変えられると、そりゃムカつくだろう。私なら昔の恋心を思い出して感傷にふけるよりも何よりも、100年の恋も冷めるだろうな。なんとツマラナイ男に恋していたのかと、自分の男を見る目のなさが情けなくなるだろう。悲しくなるよね。タチヤーナに心から同情してしまう。でも、オネーギンの立場でいうなら、病気になるほど本気で恋してしまうほど、かなりプライドをかなぐり捨てているわけで、足元にひれ伏しても受け入れてもらえない姿は、それもまたお気の毒といえばお気の毒。報われない恋というものは辛いものなんだよね・・・。しみじみ。
それにしても、一番お気の毒なお馬鹿さんはレンスキー。友達であるオネーギンが、自分の好きな人(オリガ)にちょっかいを出したと激情し、命がけの決闘を申し込んだことは知っていたけれど、そのちょっかいってのが、オネーギンが自分の恋人と悩ましげにダンスを一緒に踊ったというだけのことなんだよね。その当時の時代や文化的には、異性とダンスを踊るということが重要なことだったのでしょうけれど、別に恋人を寝取られたわけでもないのに、なんとも純情というか、懐が狭いというか、大げさだよなぁ・・・。結末が結末なだけに、なんとも愚かだなーと思わずにはいられない。しかし、オリガの立ち直りの早さにはビックリでしたが。女とは、なんともおそろしい。(苦笑)
物語の部分での主要登場人物は限られているので、やはりオペラやバレエにはしやすいんだろうね。とりあえず、バレエで全幕見るのがとても楽しみです。
以下、オネーギン関係本他いろいろ。
エヴゲーニイ・オネーギン (講談社文芸文庫)
(1998/04)
プーシキン木村 彰一
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完訳 エヴゲーニイ・オネーギン
(1996/06)
アレクサンドル・セルゲーヴィチ プーシキン
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映画版
オネーギンの恋文
(2007/07/06)
レイフ・ファインズリヴ・タイラー
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オペラDVD
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」
(2008/01/23)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団メトロポリタン歌劇場合唱団
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チャイコフスキー 歌劇《エフゲニー・オネーギン》全曲
(2008/04/23)
グラインドボーン・フェスティバル・オペラ
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CD
チャイコフスキー:歌劇「エウゲニ・オネーギン」 (2CD) [Import] (Tschaikowsky, Pjotr Iljitsch: Eugen Onegin)
(2004/09/06)
チャイコフスキー、
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