FC2ブログ

Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

またしてもチャイコフスキー♪

先月、兵庫県立芸術文化センターでチャイコフスキー三昧をしてきたばかりですが(※参照記事こちら)、昨日もチャイコフスキー三昧しておりました。というのは、フランス語の元クラスメートのKさんが「ご招待チケットをいただいたから、一緒にどう?」と誘ってくれたコンサートが、チャイコフスキー三昧のプログラムだったのである。(嬉) このコンサート、実は前々から気にはなっていたのだ。というのも土曜日のプログラムのほうにチャイ5があったので。最近、チャイ5好きのKさんの影響でプログラムにチャイ5があると妙に反応してしまうようになってきたんだよね。(笑)でも、昨日の演奏会のプログラムは5番ではなく4番。(チャイ5は土曜日のプログラムだったみたい。)そして、もう1曲は「白鳥の湖」。バレエファンとしても馴染み深い曲なだけに、演目を聞いて二つ返事で参加を表明。

20090606.jpg  モスクワ放送交響楽団 フェドセーエフの世界II

  [指揮]
   ウラディーミル・フェドセーエフ

  [管弦楽]
   モスクワ放送交響楽団

  [プログラム]
    チャイコフスキー :バレエ組曲「白鳥の湖」
      (Tchaikovsky: Ballet suite
              "Swan Lake" )
      導入曲(Introduction)
      ワルツ(Grand Valse)
      パ・ド・トロワ(Pas de trois.Intrada.Coda)
      パ・ダクシオン
        (Pas d'action. Odette et le Prince)
      白鳥たちの踊り(Danses des Cygnes)
      四羽の白鳥たちの踊り(Danses des petit Cygnes)
      マズルカ(Mazurka)
      フィナーレ(Scéne Finale)
      
    チャイコフスキー :交響曲 第4番 (Tchaikovsky: Symphony No.4)

  [アンコール]
    チャイコフスキー :四季より「秋の歌 10月」   
    チャイコフスキー :白鳥の湖より「スペインの踊り」  
 



モスクワ放送交響楽団の現在の正式名称はチャイコフスキー交響楽団。楽団の名前にチャイコフスキーを冠しているだけあって、チャイコフスキーは得意中の得意らしい。

「白鳥の湖」は、やはりバレエファンの私としては馴染みのある曲で、それこそバレエ会場で生演奏を何度も聞いているけれど、正統派のチャイコフスキーを聞かせてくれるオケと指揮による「白鳥の湖」は、冒頭のオーボエのソロの段階で、既に日ごろ関西エリアで鑑賞するバレエで聞いてた演奏とは格段に違っておりました。(苦笑) バレエ用の演奏って、やはり踊りに合わせてテンポを保っていることもあり、音楽を聞くという点では微妙な演奏が多い中、演奏会でしっかりとしたレベルの「白鳥の湖」の演奏を聞けたのはとても嬉しい。私はバレエだと4幕のオデットの痛々しさが胸に迫って泣けるのだけれど、この演奏でもフィナーレの部分(バレエの4幕の部分)でジーンとしました。今回の演奏を聞いた印象では、フェドセーエフさんの「白鳥の湖」はハッピーエンドなんでしょうね。フィナーレの最後の音色や残響が喜びに満ちた響きを奏でていたように感じたので。今回の演奏順序は、バレエの物語とは微妙に順番が違っておりまして、あれ?まだ2幕の途中だったのに、もう4幕冒頭の打ちひしがれた白鳥たちの場面まで飛んじゃうの?あれ?その後にまた2幕に戻って四羽の白鳥の踊りなんだーなんて新鮮に思ったりしながら聞いておりました。

フェドセーエフさんの指揮は、白鳥の湖も交響曲4番も、テンポは、かなりゆっくり目で丁寧。とにかくピアニッシモの響きにこだわって、金管を徹底して抑えていた印象。とくに交響曲第4番は、トランペットアレルギーな私としては、あの冒頭から時折何度か登場する「運命の響き」のトランペットの高音が苦手なこともあり、チャイコフスキーの三大交響曲の中では自宅では(※CDではという意味。生演奏は別。)積極的に聞かない曲なので、このフェドセーエフさんの指揮による抑え気味の金管は、ありがたいぐらい好みでしたが、高らかと吹き鳴らす金管好きの方には物足りなく感じるかも。あとフェドセーエフさんの指揮は、センチメンタルな要素が少なくて、感情よりも音の流れを重視して、とても冷静沈着に音楽が放つ感情を受け止めているような印象を受けました。

私の場合、交響曲4番は、テレビで見たバーンスタインの感情ダダ漏れ的な熱い演奏が脳裏に焼きついていて離れない曲でもあり、第一楽章を聞くとメロディに勝手に歌詞をつけて(=歌いながらリハーサルをして)たバーンスタインの姿が漏れなくフラシュバックしちゃうんですが、そのときの記憶に残っているセンチメンタルな演奏と比べると、今日聞いてきた4番は対極ともいえるぐらい、ものすごく冷静沈着な印象の演奏でした。同じ曲でも指揮者によって演奏は全然違うというけれど、本当にいろんなチャイコフスキーがあるんだなーと非常に興味深くて面白かったです。

ちなみに公演プログラムの解説にあったチャイコフスキー本人がこの交響曲4番についてパトロンであったフォン・メック夫人に詳細に説明している手紙によると、第一楽章は「全曲の核であり、そのモティーフは『運命』であり、幸福への熱望を妨げる宿命的な『力』である。」第二楽章は「夕方、一人椅子に座り、仕事に疲れ、手から本がいつか滑り落ちてしまうようなときに姿を現す、昔を回想する憂鬱な感情」だとされているそうです。第三楽章は「ほろ酔い状態になったときに脳裏をかすめる、とりとめのない感情」。そして第四楽章は「自分とは関係ない、人々のお祭り騒ぎの場面」であり、「その中に突然あの運命の響きが現れて聴き手の注意を喚起する」と記されているとのこと。そういうことを意識しながら、改めて鑑賞していたのですが、第二楽章が妙にツボにハマってしまいました。というのも、ここ最近のアラシゴト騒ぎで疲れ気味で昔を回顧する憂鬱な自分自身の感情になんともピッタリとシンクロしてきたので。(苦笑) 第二楽章の後半あたりからグググググっと明るさも湧き出してもくるあたり「いろいろ悶々とすることもあるけれど、それでも好きなんだもん」みたいな今の自分の気分に妙にシンクロしてしまったよ。(笑)

演奏後微笑ましかったのが、4番が終わって、フェドセーエフさんが第一ファゴット奏者に賛辞がわりの拍手をして起立させ、客席に賞賛の拍手を促した後、続いてクラリネット奏者にも同様の仕草をして拍手をしたのだけれど、当の本人のクラリネット奏者の青年が「え?私ですか?とキョトンとした表情で驚いて左右、後ろを振り返り、周囲の楽団員の人たちと指揮者が「そうだよ、キミのことだよ」という意味の笑顔で頷いたら、クラリネット君が、とても嬉しそうな照れくさそうな顔で立ち上がって挨拶をしたこと。妙に暖かい空気で微笑ましい光景でした。ちなみに「白鳥の湖」の後は、オーボエさん、第一バイオリン(コンマス)、第一チェロ、ハープ奏者に拍手をしておられました。チェロ奏者の方はソロパートを演奏する直前、いきなり首を額っと下げて目を閉じて精神統一しておられたのも印象的でした。緊張するんだろうなー。普段、バレエを見ているときはオケピの中なんて見ないし、見れないしなので、どの楽器がどんな風に演奏しているのかって意識したことがなかったので、そういうフォーメーションなんかを目でも楽しめました。ハープの手元なんて、本当にきれいだったし。というわけで、非常に楽しんできた演奏会。誘ってくれたKさん、ありがとう。

ところで、余談ですが、2009年11月23日(月・祝) に予定されているザ・シンフォニーホール(大阪府)でのゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団のオールロシアプログラムにチャイ5が入ってるんだよね。(予定プログラムは、チャイコフスキー:祝典序曲「1812年」、ショスタコーヴィチ:交響曲 第1番、チャイコフスキー:交響曲 第5番) 帰りに勢いで前売りを買おうと思ったらキャッシュのみの受付とのことでカードが使えなくて諦めてかえってきたんだけれど、まだチケットぴあ でも18000円のA席、15,000円のB席なら、まだ残席がある。うーん、買っちゃうか?でも、その時期の自分自身の予定(=アラシゴトの予定)がわからないしなぁ・・・。って、いつの間にやら、私もチャイ5ファンになっているという。(笑)

マイルドな金管が聴きやすくて大好きなデュトワさんの4番のCD。

チャイコフスキー : 交響曲第4番ヘ短調チャイコフスキー : 交響曲第4番ヘ短調
モントリオール交響楽団 チャイコフスキー デュトワ(シャルル)

曲名リスト
1. 交響曲第4番ヘ短調op.36
2. 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| 音楽 | 22:20 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

私も白鳥の湖は4幕の部分が好き!
高らかになるファンファーレのような主旋律。
4幕が始まるとこの部分を今か今かと待ちわび
ペットの音が鳴り響くとジーンとします。
そして、白鳥のスペインの踊り。
素人ダンサーでありながら10代、20代、30代と計3回、自身の発表会で踊りました。
くるみのスペインと違って大人っぽく、後から登場する黒鳥のための序曲のようなこの音楽、大好きです。
もち、踊りも。
さて、私は誰でしょう(笑

| M | 2009/06/10 08:51 | URL | ≫ EDIT

こんにちは。

いいコンサートだったようですね!
バレエでは普段注目しないオケのみなさんも楽しみつつ・・・なんていいですね~。なるほどーと読みました(^^)

私は「白鳥」はパ・ド・トロワと花嫁候補が踊る曲が好きです♪

| まりお | 2009/06/10 18:37 | URL |

私、3日に行ったよ~。5番の日。

ピアノの河村さん、たいした器です。
確かなテクニックを持ちつつ華美に走らず、ルグリ的というか、ノイマイヤー的というか、智さん的というか…(笑)
機会ありましたら、ぜひ。

| Nちゃん | 2009/06/11 17:17 | URL |

>Mさん

Mさんというハンドルネームは、
バレエブロガーさんにいらっしゃるのですが、
「白鳥の湖」の4幕が好きだとおっしゃる、このMさんは、
双子ちゃんのママのMさんですよね?
(以前、そんな話を一緒にしたことがある気がするので。)

>まりおさん

こんにちは。
バレエでは、なかなかオケピって見ないでしょ?
ここでこの楽器が演奏してたんだーと妙に新鮮でしたよー。
パ・ド・トロワに花嫁候補にスペインの踊りにと、
「白鳥の湖」は本当に聞きどころ&見所も多い演目ですよねー。



>Nちゃん

Nちゃんも行ってたんだー。
ピアノの河村さんね。
お名前、覚えておきます!

| JOLLY → Mさん、まりおさん、Nちゃん | 2009/06/11 22:28 | URL |















非公開コメント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT