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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲

先日のブログ記事の最後にチラっと書いたけれど、私が妙に春になると聞きたくなるのがチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。なんとなく冒頭の雰囲気が草木が芽吹くような気配を感じるというか、第二楽章あたりは、春の憂鬱にリンクするというか、第三楽章あたりは、これから開放的な季節(夏)にむかっていく高揚感と重なるというか、とにかく私にとって「春」になると聞きたくなる曲だったりします。最近だと「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」」で使われてたんだっけ?そのあたりについては、私は未見なので確かではないのですが、千秋君の課題曲だったの?CMか何かで第一楽章のサビ(って表現していいの?)の部分が流れていた記憶があるようなないような・・・。まあ、どっちでもいいけれど、とりあえず有名な曲なので聞いたことがある人も多いかと思います。有名な曲だから、それこそCDもいろいろあります。我が家のママンコレクションの中にも何種類かのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のCD(※メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とカップリングされていることが多い)があり、いい機会なので、いろいろじっくりと聞き比べてみました。

私が初めて耳にしたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ダヴィド・オイストラフのヴァイオリン演奏。

チャイコフスキー&シベリウス : ヴァイオリン協奏曲チャイコフスキー&シベリウス : ヴァイオリン協奏曲
オイストラフ(ダヴィド)

・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
 ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1968年9月27日(ライヴ) モスクワ音楽院大ホール

・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
 ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、ソビエト国立放送交響楽団
 録音:1965年 モスクワ音楽院大ホール

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完全に母に誘導されるがままに「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」として最初に聞いたのがこの音色、この演奏だから、もうこれが私にとっての軸みたいなものなので、理屈なしに好きだし、理屈なしに落ち着く。古い録音だから、音質は最近の録音ものにくらべたら悪いけれど、それでもやはり、この優しいふくよかなヴァイオリンの音色と演奏から感じる余裕が心地いい。オイストラフのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のCDは、ライブ物やスタジオ収録のものやら、指揮者やオケ違いで何種類もあるのですが、私がリピートしてる(&最初に聞いた)CDは、このロジェストベンスキー指揮のライブ演奏のこれ。オケの音も古いけれど、初めて聞いたのがこれだから、もうこれがベースになっちゃっていて、他の演奏を聞いても、やはりもどってくるのはオイストラフのこの演奏。こんなジャガイモみたいな顔をしたおじさんから、こんなに美しくて素敵な音色が出てくるなんて!と、他の演奏を聞けば聞くほど、オイストラフの演奏の魅力を痛感させられる演奏です。ちなみに上に紹介したCDは、現在発売されていないようですが、こちらのオイストラフ/ヴァイオリン協奏曲コレクション(10CD) 輸入盤 【CD】(10枚組CDで6,500 円)にも同じ演奏が収録されています。曲目リストはHMVのサイトをご参照のこと。amazonだと¥ 5,950

ダヴィッド・オイストラフ ヴァイオリン協奏曲名演奏集(10枚組)/Davio Oistrakh: Violin Comcertosダヴィッド・オイストラフ ヴァイオリン協奏曲名演奏集(10枚組)/Davio Oistrakh: Violin Comcertos
VARIOUS

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同じくオイストラフのヴァイオリンで別の演奏、指揮がフランツ・コンヴィチュニー、オケはシュターツカペレ・ドレスデンのCDも我が家にあります。


【輸入版】チャイコフスキー:ヴァイリン協奏曲、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他 オイストラフ
【収録曲】
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1、2番
2つのヴァイオリンのための協奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:2つのロマンス



これは、オイストラフのバッハ、ブラームス、チャイコフスキー、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を集めた2枚組のCDなのですが、盤面が昔のLPレコードみたいなデザインでディスク自体のビジュアルがとても可愛いの。持ってるだけで嬉しくなる形状のCDです。チャイコフスキーの協奏曲の演奏はモノラル音源なので、かなり音は古い感じがします。今回挙げているCDの中で一番録音状態は悪いです。でも演奏はオイストラフのヴァイオリンで、演奏の魅力は十分に感じられます。でもやっぱり音が古いから、オイストラフのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴きたくなったら上記のゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団演奏のCDのほうをリピートしてしまうので、こちらのチャイコフスキーは、あまりリピートしておりません。


次に聞いたのは、これまた母のアドバイスにより、20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツの演奏。オイストラフのヴァイオリンの音色をこよなく愛する我が母ですが、一時期ハイフェッツにハマった時期があったらしく、我が家にはハイフェッツのCDもそれなりにコレクションされておりまして、その中にあったのがこのCD。「ヴァイオリニストの王」と称されるハイフェッツとライナー&シカゴ響の演奏で名盤と名高いCDです。


メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ハイフェッツ(ヤッシャ)

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1.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
2.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
3.チャイコフスキー:ゆううつなセレナード Op.26
4.チャイコフスキー:ワルツ~弦楽セレナードハ長調 Op.48 より

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(1)
シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団 (2)
室内管弦楽団(3、4)
録音:
1957年4月19日、シカゴ、オーケストラ・ホール(1)
1959年2月23&25日、ボストン、シンフォニー・ホール(2)
1970年7月8&10日、ハリウッド、RCAスタジオA(3&4)
ステレオ録音


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とりあえずチャイコフスキーのほうだけの感想ですが、ド素人の私でも凄い!ってことだけは本当にビシバシと良くわかる凄いヴァイオリン演奏です。まずスピードがハンパなく速い。あれだけの音符をあのスピードで弾きこなすって、相当のテクニックがないと無理なはず。そして切れ味が鋭くてシャープ。その切れ味ってのも細いカミソリ系じゃなくて、斧でスパっと切ったような強烈なインパクトの切れ味。ただ、私の場合、ハイフェッツのヴァイオリンは聞いているとピーンと張り詰めた緊張を感じるというか、どうも落ち着かない。切れ味の鋭さや演奏の早さが、時としてヒステリックに感じるというか、聞いていてリラックスできないというか、聞き終わったらドっと疲れる。というわけで、音楽に癒しを求めたい私には、あまり好みの演奏ではなかったのだけれど凄さだけは否が応でも伝わっってくる演奏で、たまに聞きたくなる系でした。私のクラッシック師匠であるママンに、このままの感想を伝えたら、『あなたはきっとそう言うと思った!だってずっとオイストラフしか聞かせてないもの。オイストラフの音に慣れ親しんでいたら、このハイフェッツの演奏は最初は苦手だと感じると思う。でも曲によっては、もうハイフェッツでしか聞きたくない!ってぐらいピッタリとハマるものもたくさんあるから、他の曲も聴いて見なさい。とくにハイフェッツのの『カルメン幻想曲』は凄まじく素晴しいから。』と言われました。そういうものみたいです。ちなみにこの演奏の指揮はフリッツ・ライナー。母はライナーの指揮も大好きだったそうです。長い長い独特の指揮棒を使って指揮をする方だったんですって。そんなライナーの指揮するオケも、ハイフェッツのバイオリンに負けず劣らず、なんだか鬼気迫るものを感じる迫力でした。 


次に聞いたのがコレ。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
アッカルド(サルヴァトーレ)

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1 メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
2 チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

演奏:
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)、
シャルル・デュトワ(指揮)/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
サー・コリン・デイヴィス(指揮)/BBC交響楽団(2)

録音: 1976年4月(1)、1975年12年(2) ロンドン

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こちらは、パガニーニ弾きとして有名なイタリアの名ヴァイオリニスト、アッカルドによる、メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲集です。チャイコフスキーのほうは指揮はコリン・ デイヴィス、オケはBBC交響楽団 。メンデルスゾーンのほうのオケはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で指揮はデュトワでした(※今の今まで気づかなかった!今度ゆっくり聞こうっと。)私はアッカルドのヴァイオリンの音が好き。音色が根本的に明るいのです。なので聞いていて一番気分が晴れるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。アッカルドのヴァイオリンの音の明るさは、ヨーヨー・マのチェロの音色を聞いたときに感じた「明るさ」に似ている気がします。あと高音がパールの艶を感じさせるような温かみのあるふくよかな音色で、聞いていてとても心地よい。基本的に研ぎ澄まされたクリスタルのような響きの高音よりも、まろやかなパールの艶のような音色が好きな私には、非常に聞いていて落ち着く音色。低音の伸びやかさも好き。チャイコフスキーに関してだと、テンポはゆっくりめですがテクニックの見せ場はスピーディ。その急緩のつけかたも好みで落ち着く演奏。母に言わせれば「無難でノーマル」な演奏らしいけど(苦笑)私は好きでした。オケは主張もしっかりめな印象。ヴァイオリンに音量を合わせると、ときとしてオケが煩く感じることもなきにしもあらず。(苦笑)


こちらはデュトワの指揮目当てで買った韓国人ヴァイオリニストのチョン・キョンファの演奏。

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
チョン・キョンファ

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�チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
�メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
演奏:
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
モントリオール交響楽団
指揮:シャルル・デュトワ
録音:1981年7月 モントリオール〈デジタル録音〉

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指揮はデュトワ、オケはモントリオール響。世間的に非常に評価が高くレコード芸術で特選にも選ばれている世間一般的には非常に評価が高いCDです。デッカのCDなだけあって、録音状態が非常に良く、オケもヴァイオリンも透明度が際立って高く、どこまでも透き通るような、本当に文字通りクリアな美しい音です。演奏は、オケもヴァイオリンもとにかく美しくて女性的で、オケ、ヴァイオリン双方とも「透明感」という点では、かなり突出している気がします。でも実は、このCD、ほとんどリピートしていないという・・。なぜだかこのCDは避けてしまいがち。(苦笑)理由は、ヴァイオリンの演奏及び音色が、他に所有しているCD演奏にくらべて比べて好みじゃないから。(苦笑)明確に、何が好みじゃないのかが自分でもよく判らないのだけれど、澄み渡るクリアな音色が美しすぎて疲れるんです。素晴しいとは思うんですが、ここまでクリアな音色を求めていないというか、絹糸を引っ張ったような透明感満点の研ぎ澄まされた高音が(たぶんこれがこの演奏の醍醐味だと思うのだけれど)がヒステリックに感じて疲れてしまうというか・・・。私は金管の高音もなんだけれど、バイオリンに関しても透明感の高すぎる研ぎ澄まされた高音は苦手なのです。(苦笑)デュトワの指揮もひたすら華麗で美しく、ロシアの泥臭い空気なんて皆無です。ひたすら美しい洗練された都会的なチャイコフスキー。デュトワの美しすぎるぐらいのチャイコフスキーは、大好きなんだけれど、ヴァイオリン協奏曲に関しては、私はここまでの美しさを求めていないんだな。(苦笑)ちなみに、こちらのCDですが、Amazonには在庫なしだけれど、楽天ブックスにはあるみたいです。近いうちに廉価版でも出す予定なのかしら?


こちらは、日本人ヴァイオリニストの諏訪内晶子さんの演奏。指揮はアシュケナージ、オケはチェコフィル。

メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
諏訪内晶子

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヴィラディミール・アシュケナージ
録音:2000年9月7-8日 プラハ、ドヴォルザーク・ホール


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諏訪内さんはチャイコフスキー・コンクールの優勝経験者。優勝したのは18歳のときで、このコンクール始まって以来初の日本人優勝者であり、史上最年少優勝だったそうですが、それから10年後に録音したのがこの演奏だそうです。これまたチャイコフスキーだけの感想なのですが、私は、このCDの諏訪内さんのヴァイオリンの音色と演奏が大好きで、ここ最近だと一番リピート率が高い演奏だったりします。正統派でオーソドックスなチャイコフスキー、それでいて、しっかりと諏訪内さんの個性はあって、ちょっとした遊び(?専門用語がわからないので、「遊び」と表現しますが・・・)も楽しくて、第二楽章日本人ならではの侘び寂びといいたくなるような独特のセンチメンタルなニュアンスも気に入っていて、妙に繰り返し聞きたくなる演奏なのです。一番最初に聞いたときに、とにかくヴァイオリン自体の音がとても素敵だなーと思ったら、ヴァイオリンは、ハイフェッツが愛用していた世界三大ストラディヴァリウスの一つである1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン(Dolphin)」を使って録音しているんですって。道理で素敵な音色なわけだ!と妙に納得。低音は本当に伸びやかだし、それより何より高音のまろやかさがたまらなく心地よくて、本当に魅力的な音色です。これがドルフィンの音色なのかー。ヴァイオリンとオケとのバランスも好きです。オケが主張しすぎず、ほどよいバランスでヴァイオリンをサポートしてくれていて、スラブ魂っていうのか、ロシア情緒みたいなものはしっかりと伝わる演奏で、ちょっと洗練されすぎていない(≒土くさい)雰囲気があって、私がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に求めるものが揃っていました。なのでここ最近、一番リピートしている演奏です。


聞き比べって本当に楽しい。結局、ここまでザーっと聞き比べてみて、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲における自分の好みがわかってきた感じ。そういえば、今度、5月29日に兵庫県立芸術文化センターでヒラリー・ハーンがチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をやるんだよね。でももうA席(18000円の席)しか残ってないんだよねー。聞いてみたいけれど、5月は物入りすぎて(ダーリンの舞台で上京しないといけないし、夏の東京でのル・リッシュの「ボレロ」のチケットも買っちゃったし、HDDレコーダーのカードの引き落としもあるし)迷うところ。(苦笑)

| 音楽 | 07:17 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

そうそう!

そう、のだめ in Parisのドラマスペシャルの際に、千秋先輩が指揮者コンクールの最後にふった曲がチャイコのバイオリン協奏曲です♪私はこのオケのシーン、のだめちゃんと同じタイミングで涙してました 笑

私もこの曲すきです♪最初のやわらかな感じと最後にでてくるバイオリンのスピード感両方楽しめる曲だし!

今公開中映画の中で使われている、ブラームスのバイオリン協奏曲も好きです♪

ちなみに、私はどちらとものだめのCDでしか聞いていません 笑

| ryoko | 2010/04/24 09:17 | URL |

>ryokoさん

のだめCDなんてのがあるんですね。
指揮は誰でオケはどこって書いてありますか?
案外、寄せ集めCDにも有名な演奏が入っていることがあります。
本当に指揮、オケ、ソリストで同じ曲でも全く違う表情を見せるので、
気に入った曲が見つかったら、いろいろ聞き比べてみると面白いよ。
レンタルショップにもハイフェッツあたりは置いてあることが多いです。
ちなみに、うちの近所のレンタルCDショップには、
ハイフェッツ、チョン・キンファ、諏訪内さんのCDは置いてありました。

| JOLLY →  ryokoさん | 2010/04/28 00:45 | URL |















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