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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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ニコラ・ル・リッシュの「ボレロ」を見てきました

一昨年パリで見損ねたニコラ・ル・リッシュのボレロを観てきました。とても素晴らしくて途中から鳥肌。そして感涙。ベジャールの「ボレロ」って男性も女性も踊るけれど、私は男性が踊るほうが好き。そして男性が踊るボレロというと、どうしてもジョルジュ・ドンが踊っていた、あの独特のエロスに満ちた雰囲気で神と悪魔が融合したような、「死」の深淵を覗き込むような影や不気味さを纏ったようなものを求めてしまいがちなんだけれど、それをドン以外の人に求めたところで絶対にドンを超える感動って与えてもらえない作品だと思っているのですが、ル・リッシュのボレロは、ドンとは全く違う空気感で、それがまた魅力的に異なっていることに妙に感動してしまいました。ル・リッシュのボレロは、シャーマニズム的な雰囲気はあるのだけれど、そこには影やエロスや不気味さみたいなものはなく、明るく健康的。それでいて野性的なパワーに満ちあふれており、円卓の中央から圧倒的な存在感とオーラで会場を包み込むように空間を支配する太陽の王のような雰囲気でした。私がベジャールの「ボレロ」という作品を鑑賞するに当たり求めるものは、何よりも「空間の支配」なので、その点でル・リッシュの「ボレロ」は、しっかりと会場全体の空間を支配し、円卓の上から客席へ「気」を吐き出すような空気感に満ちていたので感動を与えてくれました。ル・リッシュが手を広げただけで、全身に鳥肌が立ったほど「気」が伝わってきました。そして、ル・リッシュが放つ影のない「陽」な「気」を全身に受けて、なんだか妙に元気になった気分。一番ダンサーとして円熟している年齢のル・リッシュがこの作品を踊るのを見れて本当に良かった。パリで見損ねただけに、感動もひとしお。上京してよかったー。

| バレエ | 23:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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