FC2ブログ

Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

舞台「8人の女たち」

もともと演劇鑑賞は苦手で、よっぽどのことがない限り自分から積極的に見ないのだけれど、舞台「8人の女たち」は、もともと2002年のフランス映画『8人の女たち』(フランソワ・オゾン監督)が大好きなこともあり、この作品のキャストが発表された段階でとても興味があったのでチケット買って劇場まで見に行こうかと思ったりしていたのですが、バタバタしていて忘れていたら、年末にWOWOWで劇場生中継をしていたので、喜び勇んで録画して鑑賞しました。

舞台『8人の女たち』8femmes201112.jpg
【演出・上演 台本】G2
【美術】松井るみ
【照明】高見和義
【音楽】佐藤史朗
【音響】井上正弘
【衣裳】原まさみ
【ヘアメイク】田中エミ
【アクションコーディネーター】諸鍛冶裕太
【翻訳】柏木しょうこ、岩辺いずみ
【演出助手】河合範子
【舞台監督】廣瀬次郎
【出演(五十音順)】
 浅野温子 … ピエレット
 大地真央 … ギャビー
 加賀まりこ … マミー
 戸田恵子 … オーギュスティーヌ
 荻野目慶子 … マダム・シャネル
 牧瀬里穂 … ルイーズ
 マイコ … シュゾン
 南沢奈央 … カトリーヌ
【東京公演】2011年12月9日~2011年12月25日 ル テアトル銀座 by PARCO
【大阪公演】2012年1月7日~ 2012年1月9日  森ノ宮ピロティホール


2002年のフランス映画『8人の女たち』(フランソワ・オゾン監督)の原作はロベール・トマの戯曲『Huit Femmes』(八人の女たち)だそうですが(無知ゆえ、あの映画に原作があったことは今回初めて知ったのだけれど)、これは、そのロベール・トマの戯曲の翻訳版と解釈していいのかな? 

舞台設営はちょっと不思議な感じでした。360度ステージに限りなく近い感じで、会場の中央に長方形の舞台があり、客席がその両側に向かい合うように作られていて舞台の袖も丸見え。袖の部分にはイスが用意してあって、舞台上に上がらないキャストはそのイスに座って待機するのですが、その待機している様子も客席から丸見えという状態。演じる側にしたら、終演まで全く気が抜けない状態だと思います。

ストーリーは、映画で見たのと全く同じ。なのでオチも全部しっている状態で鑑賞しましたが、それぞれの女優さんたちがそれぞれの役をどのように演じるのかに興味があったので、ストーリーを知っていても純粋に楽しめました。

映画版と違うのはミュージカル構成ではないという点。当たり前なんだろうけど歌がないんですよね。そして、私は、あの映画の中のとりわけ歌の場面が大好きだったことを実感してしまいました。歌ナシで進むのは、やはりちょっと物足りない気分を感じてしまったので。日本語歌詞で歌ってほしかったなーなんて思ったり。

キャスト陣ですが、殺された男性の妻のギャビーが大地真央。映画だとカトリーヌ・ドゥヌーブが演じていた役です。映画のドゥヌーブは恰幅が良くなっちゃってて貫禄満点でしたが、舞台上の大地真央は、スレンダーだけれど貫禄満点。舞台に立ってる姿が凛としていて美しいし、プライド高そうな金持ち婦人の空気がとても似合っておりました。

殺された男性の妹のピエレットは浅野温子。映画だとファニー・アルダンが演じていた役です。私が個人的にファニー・アルダンが大好きなので(独特の妖艶さとハスキーボイスがカッコイイ!魔性の女系の微笑みとか、同じ女でもゾクゾクするぐらい素敵!)、ファニー・アルダンのピエレットと比べるとちょっと下品というか、アバズレ感が強い悪女キャラでした。まあ、そういう役作りなんだとおもいます。衣装も水商売っぽいというか下品な感じだったから。でも個人的にはファニー・アルダンのピエレットのほうが好みです。浅野温子のピエレットだとマダム・シャネルが惹かれる理由(=レズビアン)に説得力がないんだもん。まあフランスが舞台の物語を日本人同士で演じてしまっているだけに、やはり文化の違いみたいなところで「レズビアン」という存在自体にリアリティを感じないのは仕方ないのかなという気もするけれど、女も惚れる女っていう雰囲気ではなかったんだよね。ファニー・アルダンのピエレットは、まさに女も惚れる女だっただけに。(苦笑)

殺された男性の義母(=殺された男の妻ギャビーの実母)のマミー役が加賀まりこ。映画だとダニエル・ダリューが演じた役です。もうこれはイメージどおり。というかダニエル・ダリューも加賀まりこも若い頃は超可愛かった人。(「うたかたの恋 (1936) 」のときのダニエル・ダリューの可愛さは筆舌につくしがたいほど!)なので、可愛かった女性が年を取るとこんな感じになるのねっていう雰囲気も重なってピッタリだった。それにしても映画「神様のカルテ」のときにも感じたけれど加賀まりこも老婆役とかをする年齢なんですね。「花より男子」だと道明寺の母、楓様だったのに・・・。母から祖母なんだもん。

殺された男の妻ギャビーの妹のオーギュスティーヌ役が戸田恵子。映画だとイザベル・ユペールがコミカルに演じていた役ですが、戸田恵子のオーギュスティーヌもこれまた圧巻の演技力というか、本当にピッタリ!コミカルで常に笑いをとっておられました。

使用人役のマダム・シャネル役が荻野目慶子。映画だと恰幅のよい黒人女性のフィルミーヌ・リシャールが演じていた包容力満点の役です。荻野目慶子御本人もオファーがきたときに「役名、まちがってない?」って確認したんだそうですが、これはちょっと荻野目慶子が気の毒な気もしたキャスティング。森久美子とかのイメージなんだけど。荻野目慶子だったら、それこそピエレットとか似合いそうなのに。でもさすが女優さん、ちゃんとマダム・シャネルになっておられました。でも、やはり包容力という点ではイメージではなかったんだけどね。(苦笑)

新たにやってきた使用人のルイーズ役は牧瀬里穂。牧瀬里穂は、てっきりシュゾン役だと思っていたので、ちょっと驚いた。映画だとエマニュエル・ベアールが演じていた役のルイーズ。エマニュエル・ベアールって、もうそこにいるだけでエロい空気が滲み出る女優さんなだけに、メイド衣装に妖艶さを隠した胡散臭い雰囲気を牧瀬里穂が演じるとどうなるんだろう?と興味深くみていたのですが、牧瀬里穂のルイーズはエロいわけではないけれど、どこかアバズレ感の見え隠れする悪女で、それはそれでルイーズっぽくありました。

殺された男性の長女のシュゾン役マイコ。映画ではヴィルジニー・ルドワイヤンが演じた役。マイコは舞台演劇は今回がはじめてだったそうですが、もう全くもってそんな風には見えない。ベテラン舞台女優かと思ったぐらい上手で驚きました。声もききとりやすいし、台詞の抑揚も自然だし、シュゾンのイメージにもピッタリだったし、とても素敵でした。

殺された男性の次女のカトリーヌ役は南沢奈央。映画だとリュディヴィーヌ・サニエが演じた役。一番幼い役だし、キャリアも一番浅いから仕方ないかとは思うけど、ちょっと役不足だった印象。 他の女優陣が上手なだけによけいに演技のつたなさが目立っていて残念。とくに次女のカトリーヌって最後の最後で一番の鍵になる人物で、彼女の見せ場で舞台が終わるみたいなところがあるから、その締めの部分がキチっと締まらなかった感じがしたのが残念。もう少し演技力のある若い女の子だったら良かったのに・・・と長女シュゾン役のマイコが素晴らしかっただけに余計にちょっと残念に思いました。

全体としてはやはり映画のほうが好きだけれど、それでもこんな豪華な女優陣を一気に眺めれたのは楽しかったです。WOWOWさん、放映してくれてありがとう。

私が大好きな2002年のフランス映画『8人の女たち』(フランソワ・オゾン監督)のDVDはこちら。

| 観劇・狂言・落語 | 21:24 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

私も

この映画が好きやし、
お芝居もすごいメンバーなので観に行きたかったけど
旅行から戻った日なので行けなかった。
WOWOWでやってたんや。
観れてよかったね!

| Gioia | 2012/01/13 11:44 | URL |

> Gioiaさん

レス、おそくてスミマセン。
このメンバー見たら、興味わきますよねー。
WOWOWでやってたんですよ。
しかも当日しって、あわててみたんですが、見れてよかったです。
またどこかで放映されるといいんですけどねー。

| JOLLY →  Gioiaさん | 2012/01/31 23:07 | URL |















非公開コメント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT