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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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「レ・ミゼラブル」

劇場にて映画「レ・ミゼラブル」(公式サイトこちら)を鑑賞してきました。ヴィクトル・ユゴーの原作が大好きだし、ミュージカル版も大好きだし、(※基本的にはミュージカルは苦手なんだけど、レミゼは大好き!)ヒュー・ジャックマンも好きだから、この映画の公開を本当に楽しみにしていたのです。

「レ・ミゼラブル」の映画版はフランス映画のジャンポールベルモントのジャン・バルジャン(ジャベール、失念)、ハリウッド映画のリーアム・ニーソン(ジャベールはジェフリー・ラッシュ。ファンティーヌはユマ・サーマン、コゼットはクレア・デインズ)、ジェラール・ドパルデューのジャン・バルジャン(ジャベールはジョン・マルコビッチ)、といろいろな「レ・ミゼラブル」&ジャン・バルジャンを見てきました。(一番古いフランス映画のジャン・ギャバンのジャン・バルジャンは見てないんだけど。)映画版だと個人的には1998年のアメリカ映画のリーアム・ニーソンのジャン・バルジャンの印象が強いです。リーアム・ニーソンがあまりにも私の思い描くジャン・バルジャンのイメージにぴったりだったので。(ジェフリー・ラッシュのジャベールも良かったし) 

ミュージカル版は日本版の初演時のキャスト(滝田栄がジャン・バルジャン、加賀丈史がジャベール)で大昔に見たことがあります。それっきり劇場では鑑賞しておりませんが、NHKやWOWOWで放映されていたレ・ミゼラブル 25周年記念コンサートを鑑賞したりもして、音楽は鼻歌で歌えるレベル。(笑)なのでミュージカル版の映画化だと知り、これまた楽しみで劇場へ。

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【原題】 LES MISERABLES
【製作】 2012年 イギリス
【公開】 2012年12月21日 イギリス映画 160分
【監督】 トム・フーパー
【原作】 ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』
【脚本】 ウィリアム・ニコルソン
      アラン・ブーブリル
      クロード=ミッシェル・シェーンベルク
【出演】 ヒュー・ジャックマン:ジャン・バルジャン/市長
     ラッセル・クロウ:ジャベール/警察警部
     アン・ハサウェイ:ファンテーヌ/娼婦
     アマンダ・セイフライド:コゼット(ファンテーヌの娘)
     ヘレナ・ボナム=カーター:マダム・テナルディエ(テナルディエの妻)
     エディ・レッドメイン:マリウス(コゼットの恋人)
     サシャ・バロン・コーエン:テナルディエ/宿屋主人
     アーロン・トヴェイト:アンジョルラス/革命学生リーダー
     サマンサ・バークス:エポニーヌ(テナルディエの娘)
     コルム・ウィルキンソン:司教


今回の映画、「レ・ミゼラブル」、とりわけミュージカル版が好きな人なら間違いなく泣ける作品だと思います。ストーリーなんて皆当然のように知っているだろうから、もう泣くポイントも見る前からわかるぐらいベタな展開ですし、音楽は舞台版そのものだし、ミュージカル「レ・ミゼラブル」が好きな人なら目をつぶってても音楽だけでも楽しめると思います。映像にいたっては舞台装置だけでは再現できないリアルなところも視覚で楽しめるように再現されているだけに迫力もあるし、作品全体として良作の部類に入る作品だと思います。あとは好みの問題ですかね。

では、私の好みかというと、そこが微妙なところ。(苦笑) 嫌いではないけれど諸手を挙げて大好きだとは言えないという複雑な感じ。もちろん「レ・ミゼラブル」の世界を楽しんだし、お約束のように要所要所で涙を流したけれど、大感動というほどでもなかったです。というのは、まずは、やはり歌唱力。ミュージカルに定評のあるヒュー・ジャックマンを筆頭にそこそこ歌える役者さんたちを揃えているのはわかるのですが、やはり本格的に声楽を学んだ方(舞台でミュージカル版の主演を張っておられる方々)の歌声に比べると、やはり物足りなさは否めない。幸か不幸か、春頃にレ・ミゼラブル 25周年記念コンサート [DVD]を見てしまって、その歌唱力の感動が大きすぎたので、よけいに見劣りを否めなかったというか、見る順番間違えちゃったかも。(苦笑)

あとはキャストに対する個人的なイメージの問題なんだけれど、ヒュー・ジャックマンもラッセル・クロウも、どちらも熱演だったけれど、やっぱり私の抱くジャン・バルジャンやジャベールのイメージではなかったんだよね。 キャストが発表された段階から懸念していたのだけれど、やはり実際に見ても、私のイメージするジャン・バルジャンはヒュー・ジャックマンじゃないんだよね。(苦笑)背は高いし体も作ってはいるけれど、やはり私がイメージしている人物よりもヒュー・ジャックマンだと線が細くて、声も高くて(もっと重厚な歌声希望)どうも違うんだよね・・・。(苦笑) 本当に大熱演だったんだけれど、もみあげ伸び放題のワイルドな風貌になってくるとX-MENを連想してしまうし、やっぱりなんだか違うなという違和感が最後までぬぐいきれませんでした。(苦笑) で、私のイメージするジャベールもラッセル・クロウじゃないんだよね。(苦笑) あんなに丸丸と太った人じゃなくて、もっともっと線が細くて神経質そうなイメージ。 生真面目そうな雰囲気はありっちゃーありなんだけれど、やはりあの丸丸とした体形が違和感。(苦笑)むしろジャン・バルジャンとジャベールとキャストが逆のほうが私としてはしっくりくるというか違和感ないかも。(苦笑)あとはキャストというか演出の好みの問題なのですが、テナルディエ夫妻をあそこまでエキセントリックに描くのもあまり好みではなかった。あの二人は存在自体がどこか滑稽だし、音楽ですでに滑稽さもアピールしてあるのだから、あそこまで風貌を誇張させなくてもいいのにと思いながらみていました。このへんは完全なる好みの問題なんだけれど。(苦笑)ヘレナ・ボナム・カーターという女優は大好きなんだけれど、最近ジョニー・デップともどもエキセントリックに走りすぎてる気がする。(苦笑)

あと、おそらく当時の時代背景を考慮してリアルに再現しようとした結果だと思うのだけれど、なんだか映画が全体的に汚いというか不潔なんだよね。それが当時のリアルな状態なんだといわれてしまえばそれまでだし、あらゆる「不潔」なものをリアルに描写して、それと対比させての人間の「愛」だとか「善」だと「良心」だとか美しいものを強調しているのだととらえたら納得もするのだけれど、不潔感が漂いすぎているシーンをみるにつけ、そこまでリアルに視覚化してくれなくてもいいんだけど・・・と眉間にしわがよったのも事実。売春婦たちがたむろする退廃的な空気だったり、ジャン・バルジャンがマリウスを抱えて逃げた下水道も、その描写は本でも描かれているから美しい場所ではないことは頭ではちゃんとわかってはいるけれど、視覚でここまで汚く映し出されるとなんとも苦痛というかなんというか・・・。(苦笑)テナルディエ夫妻の営む宿屋に至っては眉間に皺がよりっぱなし。阿漕な商売をしてる人たちだっていうことを誇張しすぎていて汚らしさも倍増状態で、見ていてやはり気持ちがよろしくないわけで、違った意味で苦痛を伴うというか、疲れたというか・・・。。(苦笑)愛猫家としては、猫の尻尾をちょん切らなくてもいいじゃん!なんて思ってしまいました。(苦笑)

と文句もだらだら言ってますが、やはり「レ・ミゼラブル」は大好き。あの音楽でドップリと世界にハマれてしまいます。「民衆の歌」は言わずもがなですが、オープニングの「囚人の歌」からすでに鳥肌がたちそうになりました。舞台も来年春~夏にかけて帝国劇場と全国4大都市で日本語版ミュージカル再演するんだね。舞台版も見たくなってきた~。(←単純)


原作は長編小説ですが、読む価値のある名作です。映画やミュージカルで描かれているのは、ほんのダイジェスト。ぜひ原作を読んでみてください。

レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

ヴィクトル ユーゴー 岩波書店 1987-04-16
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以前NHKやWOWOWでも放映されておりましたが、このDVDも超オススメ。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の25周年を記念して2010年10月3日にロンドンで開催された記念コンサートをパッケージ化したもの。本業のミュージカル俳優たちによる歌中心のものだから歌に関してはレベルが映画より格段上。廉価版が今や980円で買えます。

by カエレバ

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