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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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Figueras(フィゲラス)のダリ劇場美術館

スペイン入りした翌日、一番に向かった先は、バルセロナからRENFE(国鉄)で北に約2時間ほどのところにあるFigueras(フィゲラス)という小さな町。フランスとの国境も近いこの町は、小さいながらも知る人ぞ知るとても有名な観光地。というのは、あの鬼才サルバドール・ダリ(Salvador Dali, 1904年5月11日 - 1989年1月23日)の生地であり、ダリが亡くなった町でもあり、お墓のある場所でもあるのです。そんなダリゆかりの地フィゲラスには、有名なダリ劇場美術館(Teatre-Musee Dali)があります。ここは、ダリが生まれ育ったフィゲーラスの劇場を改築した美術館で、ダリの遺体もこの美術館のメインホールの地下に埋葬されているそうです。この美術館の建築家は、エミリオ・ペレス・ピニェロだそうですが、ダリ本人もヘルメットをかぶって指揮をしていたとのことで、美術館全体がダリの感性で作られたような、ダリの独特の芸術があふれかえっている美術館。私にとっては、訪れたく訪れたくてたまらなかった長年の憧れの場所なのです。だって外観から隅々に至るまでキテレツなダリ節が炸裂しているなんて、めちゃくちゃ面白そうじゃありません?実際、訪れてみて、まさしく想像どおり、ツッコミどころ満載の抱腹絶倒美術館で最高でした。では、どれぐらいキテレツなのかを写真にてご紹介していきますので、じっくりと御覧くださいませ。(写真はクリックすると拡大できます。)
dari1.jpgフィゲラスの駅を下りて、15分ほど歩くとダリ劇場美術館が見えてきます。パっと見た感じは、キレイなお屋敷風。案外ダリの美術館にしては普通だなと思った人、大間違いです。ダリの美術館ですよ。普通なわけはないんです。ほらほら屋根の上に注目してよーく目を凝らしてみてください。

dari3.jpgまだわからない人のために写真を拡大してみましょう。ほら、両手を空にむかって上げて踊る黄金の銅像の横に、中世の鎧を来た騎士がいるでしょ、その騎士の頭の上に注目。
なぜかフランスパンが乗っかっています。(笑)
しかもご丁寧に騎士全員の頭の上に。

dari2.jpgね、この段階で尋常じゃない気配を感じてワクワクしてきませんか?フランスパンを頭の上にのっけられた騎士たちも、「なんで俺たち、頭の上にフランスパンをのっけているんだろう?」と毎日思い悩んでいるに違いないと彼らの心中を察してしまいそうになります。まるでそんな気分を象徴するかのように、正面入り口前には、頭を傾け、何かを悩んでいるような銅像(右の写真)。顔は、黄金の卵だったりするあたりが、ちょっとデ・キリコっぽいけれど、このダリの美術館も「卵」はキーアイテム。どれぐらいキーアイテムなのか、それを見るべく、この建物の裏側へ回ってみます。

dari14.jpgdari15.jpg建物の裏側は、もっと遊び心満載。建物の上に卵と金の銅像がズラーっと並んでいます。こちらの踊るおねえさんたちは、片手をそれぞれ好きな方向に動かしている様子。このへんもダリのコダワリ?

dari12.jpgこの外壁をみて、赤い壁に一定のスパンで黄色い水玉模様なのね~思った人、大間違い。ダリが単純に水玉模様なんかにするわけがありません。もっとじーーっと近づいてみましょう。この黄色い物体の正体がわかります。はい、正解は、パン!ここでもパン!でも微妙な距離から見ると、この色と立体感が、“巻きウン●”に見えてしまうあたりが、おそるべしダリ!
dari4.jpgそのままグルっと建物を一周していくと、今度はこんなものが壁の外側で待ち構えていてくれます。これまた近づいて見てみてください。オデコには、なぜかテレビ、目玉の黒目の部分は、なんとお人形。しかも左右の人形が微妙に違う(片方はキューピー?)あたり、廃物利用?とすら思ってしまいます。そして、ここにも意味不明な卵。大きな卵を囲むように、実物大サイズの卵が散りばめられています。外観だけでここまで楽しませてくれる美術館なんて、世界中捜しても、ここだけじゃない?しかも外観だけ見るぶんには無料です。無料でこんなに楽しめちゃっていいんでしょうか?

dari6.jpgでは、10ユーロ払って中に入ってみます。
中もヘンテコリンでキテレツなダリの芸術品だらけで、滅茶苦茶面白い場所でした。全部を紹介していてはキリがないので、数点だけ紹介していきましょう。これは、大きな壁画。遠くから見るとリンカーンの肖像画に見えるのですが、近づくと、女性の裸体があったり、小さいリンカーンが隠れていたり、モザイク模様が仕込んであったりする騙し絵みたいな遊び心満点の面白い絵。


dari10.jpgdari8.jpg右の写真2枚はいずれも彫刻。「鼻と耳を入れ替えてみたかったんだもーん」というダリの声が聞こえてきそうな彫刻と、「なんとなく身体に引き出しをつけてみたかったんだもーん」というダリの声が聞こえてきそうな彫刻です。どちらの彫刻の女性も心の中で「カンベンしてほしいわ。」とため息まじりにつぶやいてそうな気がします。


dari11.jpg左の写真は、ダリがデザインした寝室に置いてあったベットです。土台の部分や脚の部分は、思いっきり爬虫類形。しかも妙にリアルなところが不気味。この寝室もトータル的にすごいことになっていたのですが、写真のベットをみただけでも尋常ではないことがわかるでしょ?こんなベットに眠ったら魘されてしまいそう・・・・。

dari9.jpgdari7.jpgそして、有名なこのお部屋。これを作ろうと思ってしまうあたりが、もう普通じゃないよね。唇のソファーなんて、縦皺までしっかり入っていますが、何より驚きなのが、巨大な髪の毛のアーチまでつくってあって、階段の上から魚眼レンズで眺めて「髪の毛付きの顔」を楽しめるようにしてあるところ。下からみたら、この髪のアーチが、一風変わったすだれみたいだなーと思ったのだけれど、こんなことになろうとは!ダリって、正真正銘のシュールレアリストだと思います。どういう頭の構造しているんだろう?それにしても、この美術館、下手なアミューズメントパークなんかより遥かに楽しめるのでオススメです。バルセロナからフィゲラスまでは1時間に1本ペースで電車(RENFE=国鉄)が出ています。乗り換えなしで片道2時間程度。スペイン国鉄(RENFE)のサイト(http://www.renfe.es/)で時刻表なども調べられます。ガイドブックなどでは、バルセロナ・サンツ駅からと書いてありますが、サンツ駅は治安も悪いし、場所も町の繁華街から外れていてアクセスもわずらわしいので、バルセロナの中心にあるパセジ・ダ・グラシア駅から乗るほうが、安全だし便利でオススメ。サンツ駅からの列車は、ほとんどパセジ・ダ・グラシアにも止まるみたいだし、RENFEのパセジ・ダ・グラシアの駅はホームも2つだけなのでわかり易いです。ちなみにフィゲラスは、フランス(ペルピニアンあたり)からも近い(電車で2時間程度)のでそっちから行く手もあります。右下の写真は、ミュージアムショップでお友達が買った唇ミニ・クッションと、パンのフォトスタンドを使って、ランチを食べたレストランにて、ダリの芸術を真似てみました。(笑)dari16.jpg
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ダリ劇場美術館(Teatre-Musee Dali)
住所:Pl.Gala-Salvador Dali 5
TEL :972-511800
休館日:10月~6月の月曜日
www.salvador-dari.org
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ダリの公式サイト http://www.dali-estate.org

| スペイン | 22:53 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お帰りなさ~い!

JOLLYさんの旅行記を読んで、猛烈にスペインに行きたく
なりましたよ。私もダリ劇場美術館で奇妙奇天烈摩訶不思議
空間に浸ってみたい・・・ そしてつっこみまくりたい(笑)

| PON | 2006/04/05 20:53 | URL | ≫ EDIT

>PONさん

スペインの中でもバルセロナやフィゲラスのあるあたり(カタルーニヤ地方)は、またちょっと独特の文化みたいで、いわゆる一般的に思い浮かべるスペインらしさ(フラメンコ、闘牛、男性フェロモンむんむんの濃いオトコマエ)なんかは、ほとんど皆無なところだったのですが、このあっさりとした空気の中にある強烈なアート(ダリ、ガウディなど)が、本当に面白いのでオススメですよ。スペイン語はイタリア語とも似ているし、PONさん、絶対に気に入ると思います。ダリ美術館は、ツッコミまくって、おなかがよじれるぐらい笑えますよ!晴れの日が多いのも、食事が美味しいのもポイントです。私は永住したいとおもうぐらいバルセロナを気に入りました。

| JOLLY | 2006/04/05 20:58 | URL |















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