Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  旅行、フランス、映画、試写会、バレエ鑑賞、クラッシック音楽、オトコマエ、母性本能をくすぐる男、猫、靴、ジェルネイル、食べ歩き、衝動買い etc.をこよなく愛するお気楽OLの日々のつぶやき。

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百田 尚樹(著)「永遠の0」

いまさらですけれど、百田 尚樹(著)「永遠の0」を読みました。戦争モノって、読まず嫌いというか、やはり気がめいることが必至なジャンルなので、極力読みたくないというか、自分としては避けていたんですが、とにかくいいからと薦められたのと、最近ちょっと時間的にゆったりとすごせていることもあり、ヒマつぶしに読んでみました。

永遠の0 (講談社文庫)

百田 尚樹 講談社 2009-07-15
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とりあえずの感想としては、読んでよかった本です。 面白かったというと言葉が悪い気もしますが、もっとお涙頂戴系の話なのかと身構えていたところ、サスペンスみたいな感じで続きが気になって気になって一気に読めてしまいました。 ストーリーは、司法浪人中の青年が、一度も会ったこともない亡き祖父とゆかりのある人たちにインタビューをしながら祖父の人生の足取りをたどっていく物語。 調べていくと超一流の腕を持った戦闘機乗りだった祖父(=宮部さんという人物)。そんな祖父が本当はどんな人で、どんな最期だったのか。 主人公の青年同様に宮部さんという人物の本当の姿が気になって気になって、グイグイと物語の世界へ引き込まれていった感じ。

この宮部さんを映画ではV6の岡田准一氏が演じて日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞されていたのですが(※私は映画は未鑑賞)、私が勝手に抱いている岡田氏のイメージは、原作から抱く宮部さんのイメージに身長以外はかなり近いかも。 (身長に関しては、本の中では宮部さんは長身と描写されているので・・・。) 物静かで、物腰が柔らかで、それでいて己の信念を貫きつづける男気のある天才パイロット。本から受ける宮部さんのイメージと岡田准一氏のパブリックイメージに違和感がなかったので、映画も今さらですけど見てみたくなりました。

ただ、物語は面白かったのだけれど、百田 尚樹さんの描写は、ちょっとリアリティをそぎ落とすようなな男性目線の美化が強い印象も残り、好みかというと微妙な部分もありました。 物語は司法浪人中の青年が、祖父にゆかりのある人たちにインタビューをしながら祖父の人生を把握していくというスタイルなのだけれど、初対面の青年に、しかも女性も同席しているような場で、昭和初期生まれの御老人たちが当時の戦争のことを語るのみならず、自分の性経験まで赤裸々に下ネタ交えて語るかね?(苦笑) お酒を飲みながらとかならまだしも、真昼間だよ? イマドキの子ならいざしらず、昭和初期の人だよ?しかも初対面の女性(青年の姉)なんかも同席してるんだよ? (苦笑) 物語としては、戦時中に初恋の相手と結ばれるとかいう話はドラマチックだと思うけれど、お爺さんたちが、そこまで下ネタ交えてまで語るかなぁ・・・と。(苦笑)  これが第三者目線の物語の形式として書かれているのであれば違和感もある程度薄まるけれど、当時の戦争を生き残った方々が御自身で語った言葉そのままの会話形式でインタビューとして描写されていることにリアリテイの欠如を感じ、妙な違和感が残りました。百田 尚樹さんの作品を読むのは、これで2作目ですが、どうも登場人物(男性)を美化しすぎる描写が気になります。 蛇足というか、クドいというか・・・。(苦笑)そこが、好みではなかったです。

それでも、読んでよかったと思えた内容でしたし、読み終わって、本当に戦争は人の殺し合いなんだなとシミジミ感じました。そしてありきたりですけど、改めて、この世の中から戦争がなくなりますようにと心の底から強く思いました。

| 読書 | 19:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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