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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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野村万作萬斎新春狂言2007

今年も参加してきました。今年は、万作萬斎新春狂言の10周年ということで、その記念公演として、演目に「釣狐」が!「釣狐」は、狂言の最高秘曲と呼ばれる大曲で、狂言の技術だけでなく、精神と肉体を極限まで駆使するため、この曲を抜いて(=初演して)こそ一人前と認められるという演目。狂言は「猿にはじまり狐で終わる」と言われているそうで、「うつぼ猿」で初舞台を踏み、狂言の家に生まれた人の場合、だいたい二十歳代で「釣狐」を演じ、それを演じ切って初めて一人前と認められる演目なのだそう。萬斎さんの場合も22歳で抜き、以来3回演じているそうで、今回が14年ぶりの4回目なんだとか。

つりぎつね【釣狐】
「釣狐」は、猟師に一族を皆殺しにされた老狐が殺生をいさめる物語。猟師の伯父に化けた狐が、殺生をやめて罠(わな)を捨てるよう猟師を説得するが、帰りに餌(えさ)の誘惑に負けて本性を現す。上演時間は一時間半で、ほとんどがシテである狐役の独演。前半は狐が僧に化け、後半にはその本性を現す。



私は、「釣狐」を見るのは初めて。上演時間が1時間半で、ほとんど独演、しかもかぶりもの付きは、演じる方もあらゆる面で難易度が高いのでしょうが、見る側にも苦労を強いる演目でした。いわゆる、いままで見慣れていた簡単に笑える系統の演目ではなく、どちらかというと「能」に近いような「静」の美しさや愉しさみたいなものを味わうようなテイストだったので、まだ、狂言初心者の私には難しかった。とくに「能」が得意ではないので、こういう静かな動きに美を見出すだけの力量が私にはまだなくて、かなり睡魔との闘いでした。(苦笑)被り物や面のせいか言葉も聞き取りにくいし、お話も前説があったからこそ理解できたけれど、前説がなければ唄のところは、理解できなかったかも。そういう意味で、本当に冒頭の萬斎さんのトークと解説はありがたいな。でも、萬斎さんは熱演でしたよ。今回、かなり良席で間近で拝見できたのですが、お顔&首(お面でかくれているのだけれど)が紅潮して真っ赤でした。というわけで、私の理解力が足りないせいで、せっかくの貴重な「釣狐」を堪能はできなかったのだけれど、そのかわり「樋の酒」は素直に楽しんできました。

ひのさけ【樋の酒】
主人が外出するので、太郎冠者に米倉で、次郎冠者に酒蔵で留守番を命じます。窓から二人で話しをしていましたが、そのうち次郎冠者が酒を飲みはじめたので、太郎冠者も酒を飲みたくなります。そこで、酒蔵から米倉へ樋を渡し、太郎冠者の口の中に酒を送り込みます。そのうちに主人の命令そっちのけに太郎冠者が酒蔵へ行き、次郎冠者と酒盛りを始め、楽しく酔っ払っていると主人が帰ってきて叱られる。



樋の酒は、やはり万作さんの太郎冠者がとてもチャーミング。自分で自分の笑い声を感じるぐらい笑ってしまった。やはり、たまに見る狂言って、いいですね。笑うことって、本当に癒されるなと実感しました。

野村万作萬斎新春狂言2007
2007年1月10日(水)大阪厚生年金会館芸術ホール
◆「樋の酒」
  太郎冠者:野村万作
  二郎冠者: ?(※予定では野村万之助さんでしたが、体調不良で降板)
  主:深田博治

◆「釣狐」
  白蔵主/狐:野村萬斎
  猟師:石田幸雄

| 観劇・狂言・落語 | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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