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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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「パフューム ある人殺しの物語」

PERFUME_movie.jpg今日は、映画を見てきました。ここ最近、あまり見たいと思う映画がなかったのですが、これは、めちゃくちゃ見たかった映画です。歴史系コスチューム物が大好きな私なので、時代がかった設定も魅力的なのですが、それが欧州製作の歴史物とあればなおのこと気になるのだ。しかも監督が、トム・ティクヴァということで、興味倍増。おまけに予告を見て、オオオオオッ!これは、絶対に音響のいい映画館で見なくては!と思った理由は、サー・サイモン・ラトルの指揮によるベルリン・フィルが奏でる音楽。超一流の中の一流ですよ。というわけで、映画館でしっかりと見てきました。

パフューム ある人殺しの物語
原題:PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
オフィシャル・サイト:http://perfume.gyao.jp/  (日本語)
上映時間 147分
製作国 2006年 ドイツ/フランス/スペイン
宣伝コピー『それは、昨日まで人だったもの。』

監督: トム・ティクヴァ
製作: ベルント・アイヒンガー
原作: パトリック・ジュースキント 『香水 ある人殺しの物語』(文藝春秋刊)
脚本: トム・ティクヴァ 、アンドリュー・バーキン、ベルント・アイヒンガー、
撮影: フランク・グリーベ
美術監督: ウリ・ハニッシュ
衣装デザイン: ピエール=イヴ・ゲロー
編集: アレクサンダー・ベルナー
音楽: トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: サイモン・ラトル
ナレーション: ジョン・ハート
出演: ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド、アンドレス・エレーラ、サイモン・チャンドラー、デヴィッド・コールダー、カロリーネ・ヘルフルト


ドイツ映画史上最高の制作費をかけて作られたというこの作品は、パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー『香水 ある人殺しの物語』を映画化したサスペンス・ドラマ。18世紀のパリを舞台に、ある“香り”にとりつかれた一人の青年が、その“香り”を追い求めるあまり、恐るべき凶行へと駆り立てられていく様子を描いた歴史サスペンスもの。まあ、簡単に言ってしまえば、

「嗅覚が異常に発達したストーカーほど

怖いものはないぜ。」って話。


え?違う?(笑)でも、本当にそんなお話です。巷では、香りを視覚化することに成功した映画だとか、画面を埋め尽くす群集のヌードのシーンで話題になっていますが、そういう美しい宣伝文句に騙されちゃダメ。衝撃作ということを念頭に入れてみるべき映画です。サブタイトルにもあるとおり、人殺しの物語ですから、最初から最後まで気色のいい映画ではありません。おまけに後味もかなり悪いです。おまけに、映像もけっこう生々しくてグロいです。でも、それが芸術だと理解できるから不思議です。香りの視覚化も、本当にスバラシイのですが、視覚化されているのが良い香りだけでないことを覚悟して鑑賞せねばなりません。悪臭までも見事に視覚化してくれていますから、けっこう不快指数を煽ってくれる映画でもあるのです。私の場合、どちらかというと、見終わった後も悪臭のイメージのほうが強いぐらいです。(苦笑)でもね、この映画、私は結構楽しんでしまったんだよね。2時間半近くあるわりに、長さを感じさせず、グイグイと不気味な物語に引きこまれてしまいました。グロいし、不愉快な内容だし、好きになる要素なんて皆無なはずなのだけれど、何が面白いってね、ものすごくヨーロッパ人が作った映画なんですよ。ヨーロピアン特有のブラックユーモアがちりばめてあるの。「死」までも笑いにしてしまうブラックさ。同じように「死」を笑いにしてもね、アメリカンなジョークじゃ私は笑えないんだけれど、なぜかヨーロピアンのこういう笑いって、キライじゃないんだよね。「エエエ?ここで笑っていいのー?」みたいな笑いがちりばめてあります。ちょうどね、ジュネの映画(「ロング・エンゲージメント」「アメリ」「ロスト・チルドレン」)とかにあるブラックな笑いを連想させる感じ。この笑いのセンスがね、陰鬱な内容に対する救いになっていると感じるか、ドン引きしてしまうかで、映画自体の賛否も別れそう。途中からも、ギャク?と思わせるような展開もあったりして、ツッコミ入れてくれといわんばかりの作りに救いを感じたりね。これ、原作を読んでないからわからないけれど、絶対に監督の計算の上での演出だと思うんだけれど、私は結構面白いと感じました。あと、後味ね。日本人は、こういうのキライな人多いと思うの。たとえば、同じトム・ティクヴァが監督した「ヘヴン」とかもキライだという意見が多かったと思うのだけれど、私はあの映画のエンディングも凄く好きで、そういう流れから見れば、今回のエンディングもなんとなくキライではなかったです。救いがないけれど、切ない後味で終わる映画ってものありだと思っているので。ギャグのようでもあり、連続殺人を時代を遡ってリアルに見せられたようでもあり、そして、一人の純粋な男が純粋であるがゆえに陥った狂気みたいなものを垣間見て人間の精神の怖さを感じ、そして、最後のエンドロールで、ベルリンフィルの音をこれでもかーと堪能する。エンドロールで立つなんてナンセンス!音色が1本1本の線で見えてくるようなベルリンフィルの音の迫力を味わってから帰りませう。最後まで音楽を聞けば、映画の後味の悪さも吹き飛ぶわよ。というわけで、私は満足しています。あ、余談ですが、主人公は、悪臭立ちこめる魚市場で産まれ、グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られるんですが、グルヌイユって、フランス語で「カエル」です。そして、スネイプ先生(アラン・リックマン)も出ています。スネイプ先生の顔を見たら、早くハリポタが見たくなりました。

原作はこちら

香水―ある人殺しの物語香水―ある人殺しの物語
パトリック ジュースキント Patrick S¨uskind 池内 紀


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音楽は、サイモン・ラトルが指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 。

映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル サイモン・ラトル ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


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| 映画 | 23:22 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

私も先週、見てきました♪
見る前に想像していたストーリーと、実際のストーリーの違いに、まずのけぞる(^-^;)
で、あとはギャグでんなーo(*^▽^*)o
何じゃこりゃー?度は、オーロラにも通じる物があるかもだけど、私はこちらは好きでした(^^ゞ
確信犯とも思える監督に乾杯♪

| ジョニデスキー | 2007/03/19 21:49 | URL | ≫ EDIT

>ジョニデスキーさん

本当に予告から抱くイメージとは、かなり違いますよね。
不気味なんだけれど、目が離せないというあたり
「クイルズ」というマルキ・ド・サドの物語を描いた映画だとか
「ピアニスト」というフランス映画を思い出しました。
「クイルズ」は、サド伯爵なだけに、かなりグロくてエグい話だったんですが、
想像を絶するヘンタイっぷりに目がクギ付けで。(笑)
「ピアニスト」も女のヘンタイってのが、もうビックリで。
ヘンタイって、怖くて目が離せない生き物なんでしょうかね。
他人事だからこそ笑っていられるんでしょうけれど。

| JOLLY | 2007/03/21 12:21 | URL |















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