Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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「黄色い涙」

土曜日に一般公開初日を迎えた映画「黄色い涙」(公式サイトはこちら)を劇場にて鑑賞してまいりました。当初、劇場へ見に行くのを躊躇っていた私でしたが、お友達が梅田ガーデンシネマの無料招待券を譲ってくれたので、ありがたく使わせていただきました。ファンだったらお金払ってみてやれよと叱られそうですが、もともとが映画ファンでもある私としては、「嵐5人が出ている」→「アイドル臭がプンプンしている映画」→「駄作」という先入観があって、嵐ヲタとしては見ておきたい気持ちがあるものの、純粋な映画ファンとしては萎える要素も多いだけに二の足を踏んでいたわけなのです。(苦笑)

「黄色い涙」
上映時間 128分 製作国 2007年 日本
【宣伝コピー】
『あの頃の僕らは いつもいつでも笑ってた 涙がこぼれないように』
監督: 犬童一心
プロデューサー: 三木裕明 原藤一輝 長松谷太郎
エグゼクティブプロデューサー: 藤島ジュリーK.
原作: 永島慎二 (黄色い涙シリーズ『若者たち』より)
脚本: 市川森一 撮影: 蔦井孝洋 美術: 磯田典宏
編集: 上野聡一 音楽: SAKEROCK
出演: 二宮和也 村岡栄介
    相葉雅紀 井上章一
    大野智 下川圭
    櫻井翔 向井竜三
    松本潤 勝間田祐二
    香椎由宇 時江
    韓英恵 村岡康子
    高橋真唯 弓子
    菅井きん よね
    志賀廣太郎 林田
    本田博太郎 貞吉
    田畑智子 西垣かおる
    松原智恵子 村岡きぬ

さて、映画の内容。嵐5人出演だということで、いかにもアイドル映画的な印象が強まってしまい、映画としてのクオリティを心配しつつ警戒心満点で鑑賞したこの映画、内容としては、古き良き昭和30年代を舞台に夢を追いかける平凡な青年たちの青春の光景をノスタルジックに描いた雰囲気の作品なのだけれど、とにかくストーリーが地味。作品としての出来を嵐ヲタというフィルターをはずして純粋な映画ファンという目線で語るなら、作品のテーマや構成についての文句はないけれど、総合的には微妙な作品でといった感じ。というのも非常にノスタルジックな作りなのだけれど、残念ながらこの時代を知らない人間を引き込むほどの魅力があるかというと、これが微妙なのである。この映画を本当の意味で楽しめるのは、実は若い嵐のファンの女の子たちではなくて、実際にこの時代を生きた年配の方々だとか、夢を諦めた経験を笑って語れるようになった世代の人たちなんじゃないかしら?と思わせるような、ターゲット層の狙いがよくわからなくなってしまいそうな内容なのだ。そしてやはり拭えない違和感としては、なんで、あえて嵐5人で作っちゃったんだろう?という点。監督が嵐の仲良し度を見込んで抜擢したとのことですが、もともと二宮君ありきの企画だったのであれば、やはり他の4人に関しては別で俳優をキャスティングしてくれたほうが、私を含む一般の映画ファンは、もっとすんなりこの映画のテーマである部分に入りこめる気がするのだ。仲良しで人がよくて微笑ましい5人という設定は、確かに嵐のメンバーにピッタリな役どころなのだけれど、やはり5人揃うとアイドルグループ「嵐」が昭和コスプレをしているというイメージが前面にでてきてしまうせいか、それだけにビジュアルを徹底的にブサイクにしてモテナイ君を演じていたりするあたりに違和感を感じざるをえないのである。ブサイク役ならブサイクで味のある役者さんに任せりゃいいんじゃないのか?と思ってしまうわけで、努力賞は差し上げたい気分にはなれど、犬童一心監督がこの映画で提供してくれているメインディッシュは、「嵐」(アイドル)が昭和コスプレをしている滑稽さを楽しむことではないはずで、夢を追いかけて諦めた人のせつなさだとか、やるせなさだとか、刹那主義に身をまかせて夢を追いかけていた人間が現実に引き戻される瞬間のあっけなさだとか、純粋に夢だけを追いかけることが許されていた時代を懐かしむ気持ちだとかがメインディッシュな気がするのに、嵐主演であることで、どうしても、付け合せとメインディッシュが入れ替わってしまっている感じがするのが気になりました。といいつつも、そこを楽しんでもらおうと思って作っている要素も見えるだけに、さらに複雑で、やはりこれはヲタだけをターゲットにしたアイドル映画の枠を出ることはできない作品でしかないのか?と思えたりするし、だからといって、これが嵐主演でなかったらどうなのかというと、この地味な内容から言えば、まず一般の人の食指は向かないだろうから、やはり嵐主演でよかったのかもねと納得する自分もいたりして、まさに微妙で複雑な気分になる作品でした。
では、嵐ヲタ(いや、むしろ相葉ヲタ)という目線で見た場合はどうかというと、これは十分どころか、とても面白かったです。相葉君以外の人のファンだったらどうなんだろう?と思う点は多々ありますが、相葉ヲタとしては、もう見所満載でしたね。私に言わせれば、一番美味しい役は相葉君と松潤。松潤は出番が本当に少なく、数シーンしか登場しないので、彼目当てで劇場へ行くのはかなり危険なのだけれど、そのわずかなシーンで出てきた時のインパクトが強烈で密度が濃いので、一番脳理にこびりつく存在感。しかも松潤のセリフは岩手弁で、いきなり登場シーンから「章一つぁ~ん」と訛り満点で叫びながら自転車でやってきて、岩手弁のセリフで強烈なインパクトを残して去っていく。「できます!きっとできます!」「古米だけんど、まだいけっから。」等、すべて頭の中をグルグルと駆け巡る残響がすごいです。(笑)松潤が出てくるたびに、もうしのび笑いが止まらなかった。
相葉君は、ビジュアルも他の4名に比べると崩されていないし、キャラも可愛い。黒髪どんぐり頭の相葉好きなワタクシとしては、この井上章一君はかなりツボ。北海道出身でミュージシャンを目指す純朴な青年という役どころなのだけれど、モテキャラでキスシーンまで用意してもらっていて、超オイシイ。っていうか、超可愛い。田舎へ引き上げていったのに、数ヵ月後に「戻ってきちゃった」と家の前で座り込んでる姿なんて、もう、さっすが相葉ってなぐらいのチャーミングっぷりを発揮しておりました。章一君が時江ちゃんにされるがままの受身なキスシーンも、あれは演技というより、素で緊張してたとしか思えないぐらいの名演技。キスが来るぞって瞬間に緊張してホッペの筋肉がピクピクと動くんですよ。これがもう、たまらなく超カワイイー。みんなのために食事を作る後姿といい、パンツ姿で寝てる姿といい、調子っぱずれな歌を歌う姿といい、もうあの画面上の生き物を捕獲したい気持ちでいっぱいになります。あと最終的に歌手をあきらめた章一君の職場が、高速道路をつくる工事現場だったってところも、さらに私のツボにハマりました。ブラボー、脚本家!(笑)
主役である二宮君は、やはりスクリーンに出てくると、演技力があるだけに安心してみていられる人ですね。毬栗頭のビジュアルはアイドルとしては微妙すぎるビジュアルではあれど、そんな昭和コスプレですらも全く違和感を感じさせないぐらい役柄と映画の世界に馴染みすぎていて、超自然。ただ、自然すぎて逆に印象が薄かった。二宮君の演技での一番のお気に入りは、最後のほうで、声を荒げるシーンがあるんですが、そのときの目力。以前から思っていたのだけれど、二宮和也という俳優は、怒る演技をさせると、思いがけないような色気を発揮しますね。「青の炎」で酒乱の義父にバットで殴りかかろうとする場面でも、「優しい時間」で静かに怒りを表す場面でも、ものすごく意外な色気を見せると感じたのですが、今回の「黄色い涙」で怒った表情も非常に色っぽかったです。
櫻井君と大野君は、役柄もビジュアルも作りこみが激しすぎて、面白いと感じるよりも、ちょっと引いてしまいました。大野君は「ピカ★ンチ」のハル役にソックリな雰囲気で、あれを老けさせて小汚くした感じ。櫻井君は、汚さ満点のブサイク男になっておりました。この二人は、銭湯のシーンで、お尻丸見え。テレビなどでは、櫻井君の半ケツが話題になっていましたが、たしかにそれも目立ってましたが、その横で湯船の中で全ケツを披露していた大野君のほうが、私には印象的でした。(笑)
他のキャストに関しては、私は個人的に田畑智子ちゃんと香椎由宇ちゃんは配役が逆のほうがリアリティがあったんじゃないか?と思ったりしました。田畑智子ちゃんの庶民的な顔や雰囲気は昭和っぽいけれど、タバコをふかして上から目線でものを言う昔の恋人しかも、今はセレブ妻という設定には無理がある。香椎由宇ちゃんは、食堂で働く娘というには、ビジュアルが垢抜けすぎているし、淡い恋心を表現するにも、内に秘めた情熱を表現するにも表情がクールに見えすぎちゃって説得力がない。ただ、絵面的には、二宮君と田畑智子ちゃん、相葉君と香椎由宇ちゃんという組み合わせのほうがバランスいいので、納得といえば、納得だけどね。
とりあえず、この映画を見て、さらに相葉熱UP状態なので、ワタクシ、このままのテンションでドームへ行きたいと思います。ドームコンでの相葉君のギター弾き語りソロ用に

「章一つぁ~ん」

「できます!きっとできます!」


ってウチワをつくって振ろうかな~。(笑)
しかし公開からまだ数日だし、、予約制度のないガーデンシネマなだけに、かなり身構えていたのに、平日の夜だったからでしょうか、実際行ってみると劇場はガラガラ。こんな状態で大丈夫なのか?と心配になったほど。(苦笑) 劇場前に展示してある直筆サインにも誰も群がることもなく、人っ子一人いない状態だったので、全く恥ずかしい思いもせずに写真が撮れました。
左から、松本君、相葉君、大野君、二宮君のサイン。

20070417232556.jpg 20070417232607.jpg 20070417232618.jpg 20070417232629.jpg

櫻井君だけ黒地に黒文字でライティングが反射して、どうしても写せなかったので、こちらの木更津キャッツアイのときのサインで我慢して。(苦笑)

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雑誌でも特集がいろいろ組まれているようです。

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