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Je pense, donc je suis.

Je pense, donc je suis.(我思う、故に我あり。)  というか、ただの日記です。

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宮部みゆき(著)「魔術はささやく」

最近、宮部みゆきの著書ばかり読んでいた私に読書仲間の友人が貸してくれた本。宮部みゆき(著)「魔術はささやく」。貸してくれた本人は「まぁまぁです。強くは勧めません。」と言っていたのですが、せっかくなので読みました。こちらの本、1989年(平成元年)日本推理サスペンス大賞受賞とのこと。

魔術はささやく (新潮文庫)

宮部 みゆき 新潮社 1993-01
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いわゆるサスペンス物です。3人の独身美女が次々と謎の自殺を遂げる。一見すると全く関係のなさそうな一連の自殺、しかしその3人の女性には共通点があり・・・。といったところから始まる物語。これ、読み始めて気づいたのだけれど、私たぶん大昔に読んだことがあるような気がします。その女性たちの共通点の部分を読んだときに思い出しました。(遅)書かれた時代が古いので、やはりミステリーとしてのトリックも古い印象。書かれた当時だったら衝撃的というか新鮮だったのかも。ネタバレになるから多くは語れないけれど、こんな風に人を操れるって怖いけれど、実際のところ、どこまでリアルなんだろうね? そして「一途」という名の「思い込み」って怖いなーと。いろんな世界で見受けるだけにね。(苦笑)

| 読書 | 21:34 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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宮部みゆき(著)「おまえさん」上・下巻

宮部みゆき(著)同心井筒平四郎シリーズの第三弾『おまえさん』読了。第一弾が『ぼんくら』第二弾が『日暮し』と順番に読み進め、やっと一番読みたかった『おまえさん』にたどりつきました。シリーズの中では、こちらの本が一番分厚い。かなり読み応えのある長編小説ですが、相変わらず楽しい人間模様に目が離せず、読み終わるのがさびしくて残りが薄くなってくると本当にゆっくりゆっくり読みたくなる感じでした。こちらの『おまえさん』に出てくる登場人物の一人、五人兄弟の三男坊の淳三郎さんのモデルは、原作者曰く『嵐の相葉雅紀さん』とのことで、そこが気になってシリーズを読み始めたのだけど、五人兄弟の三男坊って、まさかまさかの河合屋さんの五人兄弟の三男坊だったんですね!まさか相葉さんをモデルにしたキャラが、あの弓之助くん(五男坊)のお兄さんだったとは!?(驚&嬉)


五人兄弟の三男坊の淳三郎さんは、メインキャラではないので後半にならないと登場しないということで、期待に胸を膨らませつつ読みすすめ、下巻の後半あたりから淳三郎さんが出てきたら妙にテンションがあがりました。(笑)「育ちがいいから軽みがある。人なつっこくて頭が切れるが、軽いから莫迦に見える。加えて女あしらいがいい。」淳三郎さん。素敵でした。(はぁと) いかにも相葉ちっくなキャラ(「漢字が並んでいるのを見ると頭が痛くなってくる」とか、軽いから莫迦に見えるとか)に色気を加えてある感じがドキドキする。(←あいばか)明るく、人懐っこく、感じのいい顔立ちで、女あしらいがうまくて、年増もOK(笑)、やっとうの筋もあり、これで惚れるなってのが無理でしょう。(笑)弓之助とのやりとりが、また微笑ましくて可愛いのです。 ただ弓之助君の年齢設定に若干の違和感も。13歳とかそのへんよりもっと小さい気がする。おでこちゃんとお手手つないで走って逃げてた絵面だとか、おねしょした布団を干して凹んでいる姿を想像すると今でいうところの小学校1~2年生ぐらいな印象なんだけど、13歳とかそのへんだと今だと中学生でしょ?淳三郎さんが膝の上に抱きかかえて頭にアゴをのせてニコニコしているって表現なんかも小学1年生ぐらいのイメージなんだけど・・・。まあ昔の子供は小柄だとは思うけどさ。それにしても、おでこちゃんの初恋なんかもあって、相変わらず可愛い人間模様。ホッコリと温かいんだよね。引き取って育てている継子ながらも、わが身のことのように思い、心配し、その子のために涙ぐんだり、そんなお紺さんや政五郎さんとか、もう微笑ましくて微笑ましくて。また続編が出てこないかなー。そのときには淳三郎さんも登場してほしいなー。

本は購入した文庫本が手元にあるので、興味のあるリアル友達に貸し出し可能です。ご遠慮なく申し付けてくださいませ。(>読書仲間)

| 読書 | 20:25 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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宮部みゆき(著)「日暮らし」上・中・下

「ぼんくら」の続編、「日暮らし」を読みました。私が古本屋さんでみつけて購入した文庫版は上・中・下の3冊組でしたが、新装版は上下巻の2作で売られているみたいです。

新装版 日暮らし(上) (講談社文庫)

宮部 みゆき 講談社 2011-09-15
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新装版 日暮らし(下) (講談社文庫)

宮部 みゆき 講談社 2011-09-15
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1作目「ぼんくら」から続いているので、絶対に1作目から読むほうがいいです。この本からだけ読んでも弓之助ちゃんや、おでこちゃんのチャーミングさ、佐助さんと葵さんの関係の複雑さ、佐助さんの素敵っぷりは伝わらないと思うから。それにしても、このシリーズ、ハマるー。物語はゆるやかに進むのに、全く飽きない。今回も殺人事件が絡めてあるのですが、その殺人事件の真相は身構えた割りに肩透かしではあったものの、それもまたよしと思えるぐらいに、それを取り巻く人たちのやり取りが微笑ましくて可愛らしくて、読みながらニヤニヤしてしまう感じ。一昔前の江戸の日常に紛れ込みたくなる感じ。やはり今回も私のツボは弓之助ちゃん&おでこちゃん。本当に可愛い。佐助さんとお恵さんの結婚生活なんかも微笑ましく、ますます続きが気になる感じでした。続いてシリーズ三作目、念願の「おまえさん」を読みまーす。

| 読書 | 23:19 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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宮部みゆき(著)「ぼんくら」上・下

宮部みゆきの「ぼんくら」を読みました。“ぼんくら”(=同心・井筒平四郎)シリーズ第三弾「おまえさん」を読みたいがゆえに(※どうしても読みたい理由はリンク先をどうぞ)、まずはシリーズ1作目の「ぼんくら」から読んだというわけです。

ぼんくら(上) (講談社文庫)

宮部 みゆき 講談社 2004-04-15
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ぼんくら(下) (講談社文庫)

宮部 みゆき 講談社 2004-04-15
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いきなり3作目の「おまえさん」から読んでも、それはそれで話は独立しているので平気らしいのですが、既にシリーズ全作を読了済みの読書好きな友人Yちゃんが「人間関係がつながっているので読むなら絶対シリーズ1作目から読んだほうがいい」とアドバイスをしてくれたので、遠い道のりながらも1作目からスタートしました。確かに実際に読んでみると、ベースになる人間関係が全部この1作目から始まるだけに、順を追って読んだほうが深みが増す。おでこ君や弓之助君の登場とか、佐吉さんの登場とか、いろいろと順を追っていくほうが、やはり面白い。アドバイスにしたがって本当によかった。ありがとうYちゃん。
 
物語の舞台は江戸時代。鉄瓶長屋と呼ばれる長屋をとりまく人間模様と、そこに殺人事件や謎がからめてある長編小説です。長編小説ではあるのだけれど、群像劇なので、各章それぞれ独立しているような短編の集まりのような雰囲気もあり、それが自然とつながっていくのでとても読みやすくて面白かった。いろんな人が次から次へと登場するのに、それぞれのキャラが個性的でチャーミング。それぞれの描写が印象深く、人の名前もキャラクターもすーっと頭に入ってくるので、たくさんの人が出てきても頭がこんがらがることもなく、すんなりと人間関係も理解できます。描かれている人間模様が微笑ましくて楽しいので、読み始めるとあっという間に読み終えてしまった。本当に出てくる人たちがチャーミングで、思わず同じ時代の江戸の町に暮らしてみたくなります。(笑)とくに弓之介君がとてもとても可愛いーーー。(←「涙をふいて」とか「ムコ殿」の頃の神木龍之介君のイメージで読んでました。あ、私の大好きな“ちび潤”ってのもアリかもー。)これこそ、連続ドラマにしたらいいのにねー。人情味あふれているし、1話1話それなりに完結しつつも人間関係はつながっていくし、ほのぼのと心も温まるしドラマにしたら楽しそう。キャストは佐吉さんを相葉さんで。カラスを育てて伝書カラスにしてるとか、一生懸命やってるのに長屋の人が減っていくあたりとか似合いそう。(←淳三郎の存在は無視して、既に佐吉にしてしまいたいあいばかの妄想) とりあえず気に入ったので、次は続編の「日暮らし」読みまーす。

あ、本は購入した文庫本が手元にあるので、興味のあるリアル友達に貸し出し可能です。ご遠慮なく申し付けてくださいませ。(>読書仲間)

| 読書 | 21:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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東野圭吾(著)「プラチナデーター」

東野圭吾の「プラチナデーター」を読みました。こちらの作品、二宮和也主演で映画化が発表された(2013年公開予定)ことでも話題の作品。映画を見る前に原作を読むか、映画を見てから原作を読むか、人によって好みは分かれるとは思いますが、私はネタバレは全く気にしないし、何事においても先に本を読んでおきたい人なので、ためらうことなく読みました。

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プラチナデータ

東野 圭吾 幻冬舎 2010-07-01
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とても面白かったです。ストーリーは、DNA鑑定により犯罪の検挙率が高まった社会を舞台に展開されます。国民のDNA情報を国がコンピューターで管理することのメリットを解き、それを推進していこうとしていた警察庁特殊解析研究所の主任解析員。そんな彼自身が、そのシステムの落とし穴に落ちていく。

実際の社会とは違う設定ゆえ、ある意味ファンタジーでもあるのだけれど、ただのミステリーではなくて、実際に起こり得りそうな未来を見据えた設定から、社会的な問題定義が含まれているあたりが、さすが東野圭吾だなーと。読みながら、データーを国が管理することのメリットと、読む側のモラルや思想を問いかけてくるような構成になっているけれど、小難しいわけではなく、ちりばめられている謎にグイグイと引き込まれて、続きが気になって一気に読めました。

登場人物は複数でてくるのですが、メインになるのは警察庁特殊解析研究所の主任解析員の神楽龍平と警視庁捜査一課警部補の浅間玲司。神楽龍平は二重人格者で、もう一つリュウという人格を持っており、その二つの人格と折り合いをつけるために精神科で診療を受けているという設定。その二つ目の人格だったり、仕組まれた陰謀だったりが興味深くて面白い。映画では、神楽を二宮和也、浅間礼司を豊川悦司が演じるとのこと。私の神楽のイメージは二宮和也ではなかったんだけれど(二宮だとソフトすぎる印象。)、またうまく化けてくれることに期待しつつ・・・。 浅間も本から抱いたイメージは豊川悦司ではなくて、もっと泥臭いイメージ。織田裕二みたいな感じ。でも織田裕二は二番手では出てくれないか。(苦笑) 個人的に興味があるのは女性陣。アメリカから派遣されてくるデキる女と、不思議少女のスズラン。こちらの配役も気になるところ。不思議少女のスズランは、綾瀬はるかちゃんがいいなーなんて願いつつ。(言霊~、言霊~。)

とりあえず、ファンタジー要素もあるだけに下手したら安っぽくなってしまう恐れもある作品だと思うので、見ごたえのあるキャストによる芝居対決と原作にまけない映像化を期待しております。でも公開は2013年なんだよね。まだまだ先だなー。(苦笑)

| 読書 | 20:59 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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貴志祐介(著)「鍵のかかった部屋」

春のフジテレビの月曜9時に大野智主演でドラマ化されるという貴志祐介(著)「鍵のかかった部屋」を読みました。この本、「佇む男」「鍵のかかった部屋」「歪んだ箱」「密室劇場」の4つの密室殺人を扱った4つの短編で構成されている本です。

鍵のかかった部屋

貴志 祐介 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-07-26
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もともと短編が好きではない私の個人的な感想を率直に述べるならば、ものすごくつまらなかったです。「謎解きはディナーの後で」を読み終えたとき の後味に似ている。(苦笑)でも「謎解きはディナーの後で」よりも、さらに退屈でつまらなかった。(苦笑) というのは、いちいち前置きや状況説明が長い割りにストーリーがたいしたことないので、肝心の密室殺人に興味が沸かないし、主要キャラの設定にも全く引き込まれないんだもん。(苦笑) 私の場合「どうやって人を殺したのか」より「どうして人を殺さねばならなかったのか」のほうが気になるんだもの。 だから殺人方法だけを解明されたところで、ふぅ~んで終わってしまうという。(苦笑)ドラマ化もどうなんだろう、1話づつ完結する短編の寄せ集めなだけにフジテレビが好きそうなタイプの作品だとは思うけれど、美人だが推理力のない女(職業は弁護士)とクールに謎をとく男(職業は防犯コンサルタント)というコンビ関係は、同じフジテレビでドラマ化した「謎ときはディナーのあとで」と職業は違えど関係性が似ているから、なんだか二番煎じになりそうな予感。 ただ密室状態の説明なんかは、文章でダラダラと説明されるよりも映像で視覚化されたようがわかりやすいし伝わりやすいだろうから、そういう意味では映像化されたもののほうが印象が良くなるかもしれない。そこに期待します。


(2012/3/7追記)

こちらの作品、防犯探偵シリーズの第三弾とのこと。
第一作、「硝子のハンマー」(長編)
第二作、「狐火の家」(短編集)
第三作、「鍵のかかった部屋」(短編集)
とのことなので、一作目から読むと、また主要登場人物のやりとり等の印象が違うのかもしれません。

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)

貴志 祐介 角川書店 2007-10
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狐火の家

貴志 祐介 角川書店 2008-03
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某気象系ヲタク的に気になってしかたがない本たち

現在、絶賛怪物太郎中の彼が2012年新春SPドラマ『もう誘拐なんてしない』(放送日未定 フジテレビ系)で主演を務めることが本日発表されました。こちらの原作は、『謎解きはディナーの後で』と同じ東川篤哉氏とのこと。まだ読まなくてはいけない本も山積みな上に(例の寺山修司だけではなく、義理の妹に借りている未読の東野圭吾も何冊かある)、ベストセラーだと話題の同じ東川篤哉(著)『謎解きはディナーの後で』が全くツボにハマらなかっただけに(ついでにドラマもツボにハマらず、北川景子ちゃん大好きにもかかわらず脱落寸前)、『もう誘拐なんてしない』の原作本も気になるものの手を伸ばすのに躊躇してしまう。でもできれば実写化されて登場人物のイメージが脳内で固まってしまう前に本を読みたいタイプなので、ものすごく気になっていたりもする。



そしてもうひとつ、気になって仕方ないのが、相葉ファンの間ではすっかり有名な本、宮部みゆき(著)『おまえさん』。

こちらの『おまえさん』に出てくる登場人物の一人、五人兄弟の三男坊の淳三郎さんのモデルは、原作者曰く『嵐の相葉雅紀さん』とのこと。メインキャラではないので後半にならないと登場しないらしいのだけれど、そんなこと言われたら読みたくなっちゃうじゃん。(苦笑) 宮部みゆきは嫌いじゃないし、余計に読みたくて仕方がない。ちなみにこの『おまえさん』は、同心井筒平四郎シリーズの第三弾だそうで、第一弾が『ぼんくら』、第二弾が『日暮し』とのこと。さすがにこちらのシリーズを最初から順に追う余裕なんてもっとないから、とりあえず読むなら『おまえさん』からかなーとは思っておりますが、とにかく時間と気持ちの余裕がなくて、そこまでたどり着けないのが現状。以前、通勤時間を利用して読書しようとおもったらバスで酔っちゃったのよね。(苦笑) 電車で読書はできるけどバスは体質的に無理なんだもん。そして私の通勤時間、ほとんどがバスの中。あー、一日が48時間あればいいのにー。

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柴田よしき(著)「ワーキングガール・ウォーズ」

「何か面白い本ない?」と会社の後輩Iちゃんに聞いたら貸してくれたのが、この本、柴田よしき(著)「ワーキングガール・ウォーズ」。

ワーキングガール・ウォーズ (新潮文庫)

柴田 よしき 新潮社 2007-03
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主人公は、三十七歳、未婚、入社十四年と十ヵ月。総合音楽企業の企画部係長で、仕事は出来て収入もそこそこ、でも対人関係はトラブルが多く、職場では煙たがられている存在の墨田翔子。そんな彼女が仕事や職場の人間関係に疲れ、ある日ふと思い立ったオーストラリア旅行へ出かけ、そこで出会う二人の女性との奇妙な友情と、彼女たちの周りで起こる出来事を描いたお話。舞台がオフィスで、目線もOL目線ゆえ、同じOLという立場で共感しやすい。それよりなにより、内容がとても軽くて女子向けなので、とても読みやすい。とくに読んだ後に何が残るわけではないけれど、ヒマつぶしがてら読むには最適な読みやすさ。普通に面白くサラリと読めました。できれば、もう少し、その後の部分も知りたかったけれど。でも、こんな露骨な嫌がらせやらイジメがある職場って実際にあるの?もし、実際にこういう環境の職場があるのだとしたら、私が今まで働いてきた職場は平和で恵まれていたんだなとしみじみ思いました。(苦笑) そして、こういう出会いで友情が芽生えるって楽しいね。素直に羨ましく思いました。
あと、この本を読んでいたら、ずいぶん昔に読んだ本、篠田節子(著)「女たちのジハード」を思い出しました。この本が好きな人はきっと「女たちのジハード」も好きだと思う。まあ「女たちのジハード」は90年台のOLの話だから、今だと内容的にかなり時代が古いと感じるかもしれないけど(苦笑)、なかなか面白かった記憶がある。それこそ大昔に一度読んだだけなので、記憶もあやふやなんだけれどね。(苦笑)

女たちのジハード (集英社文庫)

篠田 節子 集英社 2000-01-20
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寺山修司(著)「あゝ、荒野」

この秋に蜷川幸雄の演出、松本潤主演で舞台化されるということで原作を読んでみました。(※書店では在庫なしでしたが、中古本屋さんに文庫がありました。)舞台に関しては、巻き戻しはできないし、何度も繰り返し見れるわけでもないだけに、見落としのないように、ストーリーは先に知っておくほうが何倍も深く楽しめる部分が多いと思っているので、基本的にネタバレは気にしないし、むしろ百聞は一見にしかずで、実際に見る感動は全く別次元だと思っているので、迷うことなく原作を読みました。

【文庫本】再入荷予定だそうです。

あゝ、荒野 (角川文庫)

寺山 修司 角川グループパブリッシング 2009-02-25
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【単行本】再入荷しているみたいです。

あゝ、荒野

寺山 修司 PARCO出版 2005-12
売り上げランキング : 5182
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お恥ずかしながら、寺山修司については名前を知っている程度の知識しかなかったので、この本を読む前に、舞台演劇について大学で学んでおられた会社の先輩に、寺山修司の作品やその世界観について少し簡単に教えていただいたのですが、その教えてもらったものが、まさにこの本の中につまっておりました。(それと同時にたくさんの寺山関係の本を貸していただいたのですが、お借りしている本のほうは、まだ読めていません。)

これ、てっきり戯曲だと思い込んでいたら長編小説だったんですね。舞台演劇も戯曲を読むのも苦手なので、かなり身構えていたのですが、長編小説だったので読みやすかったです。作品全体のイメージとしては、全体的に暗くて、昭和テイストで、淫靡で、身体障害者や差別用語がたくさん登場し、いろんな人のコンプレックスがたくさん描かれており、奥が深くて、哲学的。性描写もたくさん出てくるし、ベッドシーンもかなり生々しいし、今や放送禁止用語扱いな差別用語もバンバン出てくるけれど、蜷川幸雄は一体どこまで視覚化&舞台化するんだろう?

そして、舞台化の報道記事を読んで、勝手に主人公は新宿新次(舞台で松本潤が演じるほう)だと思い込んでいたけれど、実はバリカン(舞台で小出恵介の演じるほう)のほうが主人公といっていいような物語だったことにも本を読んで改めて気づきました。実際、本の最初に記載されている人物説明のトップクレジットも「バリカン」のほうです。私自身がキャラクターとして気になったのも、気持ちを寄せて読んでいたのも「バリカン」の描写の部分でした。新宿新次のほうは、なんだろう、完璧というか、まっすぐで迷いがない人物。彼にもそれなりのコンプレックスやトラウマは出てくるのだけれど、それでも精神的にも肉体的にも強い人。それに対して「バリカン」は、コンプレックスの塊のような人。吃音という目に見えるわかりやすいコンプレックスもあるし、内面的な弱さもたくさん見える人。それだけに、最終的にそのコンプレックスとどう折り合いをつけていくのか、読み進めるうちに目が離せなくなったのは「バリカン」のほうでした。

新宿新次は、松本潤でイメージするのはとても簡単でした。松本潤のパブリックイメージにビシっとハマっているので、彼が新宿新次を演じても、見る側が大きな違和感を感じることはなさそう。特に「真っ直ぐさ」の部分だとか「向上心」だとかが、本人の持つ資質と重なるので似合うと思います。あと色気もあるし。そういう点では、原作を読み終えると妙な安心感が芽生えました。 そして、それと同時に、原作を読んでから、さらに興味が湧いたのは「バリカン」役の小出恵介がどこまで変貌するのだろうという点。私が抱いている小出恵介のイメージと「バリカン」の印象が違うだけに興味があります。ちなみに本を読んだ私の「バリカン」は荒川良々のイメージです。大柄で口数が少ないイメージが重なる。

作品自体を理解するのは難しい。そもそも作者が男性だということもあって、男性目線な描写が多いし、とりわけ性描写に至っては男性にしか理解できない領域でもあるだけに、もはやお手上げ。おまけに生きている時代が全く違うので、昭和の固有名詞や流行を例にあげられてもピンとこなかったりすることも多かった。もう、このあたりは空気を感じるというレベルでしか理解しておりません。そういう部分を除いても、哲学的で奥が深いので、理解するには一筋縄ではいかない雰囲気があります。ぼんやりと空気を感じることはできても、多くを語るほどは理解できておりません。ただ、後味はせつない。でも、このせつなさは、私は嫌いではありませんでした。舞台は、どんな風に仕上がるのか非常に興味があります。見れるといいけど、現実的にかなり厳しそうだね・・・。(遠い目)

| 読書 | 00:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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東川篤哉(著)「謎解きはディナーのあとで」

東川篤哉(著)「謎解きはディナーのあとで」を読みました。書店の目立つ場所に並んでいて、本屋大賞1位!との帯がついて大々的に宣伝されていたので、なんとなく衝動買いした本。

謎解きはディナーのあとで

東川 篤哉 小学館 2010-09-02
売り上げランキング : 360
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東京の国立市を舞台に、大富豪の娘である令嬢刑事と毒舌で頭の切れる執事が次々と事件を解決していく物語。1冊の本の中に6つの短編が集まった全6話構成で、1話、1話完結していきます。短編のよせあつめみたいな形式だから、読みやすいといえば読みやすいし、読んでいて描写が視覚化しやすいのでドラマ化するには最適ともいえるような構成になっています。主要登場人物のキャラも、それぞれに特徴づけられていてわかりやすいキャラ設定。どちらかというと個性的というよりも、ステレオタイプすぎるともいえるぐらいに明確にキャラ付がされており、面白いと感じるよりは、ありきたりな設定だなーというのが率直な感想。妙に読み始める前の期待値が高すぎたからか、設定や個々の登場人物のやりとりなんかは、それほど面白いとは感じませんでした。謎ときに関しては、一休さん的というか、おおっ!って驚くほどでもなく、ふーん・・・とこれまた、すんなり納得してしまうというか、結局のところ短編なので、そこまで奥が深いわけでも手がこっているわけでもない感じ。なんとなく古畑任三郎シリーズ的な雰囲気の作品。面白くなかったわけではないのだけれど、もともと、あまり短編小説ってのが好みではないので、そこまでツボにハマりはしませんでした。なぜに本屋大賞1位なんだろう?どちらかというと期待ハズレ感のほうが強かったんだけど・・・。(苦笑)とりあえず軽く読める本。ただ、これ、実写化しやすそうだし、むしろドラマ化したほうがおもしろそうな気もします。(ニヤリ)

| 読書 | 19:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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カズオ・イシグロ(著)「わたしを離さないで」

ずっと読みたいと気になっていたものの、読む機会を得ずにいたところ、気がついたら映画化されていて、映画化されることでNHK等でもドキュメンタリー番組を放映していたりしたので、それを見たらさらに読みたい気持ちが強くなって、ついに読むことにした本が、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」。この本は2005年発表の長編小説(原題は『Never Let Me Go』)で、同年のブッカー賞(世界的に権威のある文学賞の一つであるイギリスの文学賞)の最終候補にもなった作品です。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

カズオ・イシグロ 早川書房 2008-08-22
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一言でいうなら「穏やかで衝撃的」な社会派の小説。かなり衝撃的な内容なのだけれど、ただ衝撃的というわけではなくて、文体も、その主人公の目線も非常に淡々としているので、妙に穏やかな衝撃を投げかけてくる本。ジャンルは何になるんだろう?非現実という点では、一応SFになるのかな?でも非現実なんだけれど、恐ろしいぐらいに現実にありえそうな内容が描かれているので、非常に考えさせられる社会派な小説です。形式的には回顧録。ヘールシャムという孤児院を連想させるような施設(※ネタバレになるので詳細は書きませんが)で楽しく幸せな幼少期を送ったキャシーが、当時の友人たちとの交流を回顧しつつ、今現在の自分と友人たちの状況をポツリポツリと語るといった感じの作風です。

以下、この本、ネタバレなしで語るのは不可能に近いので、折りたたんでおきます。
(※ネタバレはしておりますが、最終的な物語の結末については触れておりません。)

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| 読書 | 23:18 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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東野圭吾(著)「容疑者Xの献身」

東野圭吾好きな後輩Aちゃん(=以前、「天空の蜂」を貸してくれた人)から、さらに東野圭吾の本を貸してもらいました。今回貸してもらって読んだのは「容疑者Xの献身」。第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞受賞作で、2006年本屋大賞4位の作品です。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2008-08-05
売り上げランキング : 2037
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この本は、探偵ガリレオシリーズ第3弾とのこと。探偵ガリレオシリーズの前2作は読んでいませんが、前2作を読んでいなくても物語にはほとんど問題なく十分楽しめました。作品自体は、ミステリー小説です。とある母子家庭の母娘が元夫を殺してしまうところから物語は展開します。その殺人の隠蔽を隣人である男性(天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神)が手伝うことに。犯人は最初から母娘であることはわかっているのですが、その二人を庇うため、隣人である石神が画策したトリックを、石神のかつての親友である物理学者の湯川学がどうやって見破るのかに焦点をあてた物語。とにかくトリックが、なかなか見破れない。事件を解決していく湯川が天才物理学者、トリックを画策するのが天才数学者、天才的な知恵者同士の対決がハイレベルなだけに、続きが気になって、一気に読めてしまいました。賢い人間が出てくる物語は大好きです。イライラしないから。(苦笑)これも例に漏れず、登場人物にイライラすることなくスッキリと読めました。そして、最終的にトリックの全貌が明らかになったときに知れる、その容疑者Xの献身っぷりが、なんとも壮絶でせつない物語。ここまで人を愛せるものなのかなぁと、その純粋さと孤独に胸が痛みました。なかなか面白かったです。

この作品が映画化されたのは薄っすらと記憶にはあり、事件を解決していく湯川学が福山雅治だったことも薄っすらと記憶にあるのだけれど、それ以外のキャストは全く知らずに読んだのですが、後でキャストをみたら、石神哲哉が 堤真一で、花岡靖子が松雪泰子だったんですね。堤真一が、容姿にコンプレックスがある中年の数学の教師、しかも柔道部の顧問で数学的天才ってのはちょっとイメージとは違う気が・・・。(苦笑) 堤真一だったら、普通にカッコイイじゃん。(苦笑)私のイメージだと俳優の村田雄浩さんとかかなー。湯川学は既に先入観があったので福山雅治のイメージで読んでしまいましたが、あんなカッコイイ学者先生、なかなかいないよね。(苦笑)

| 読書 | 01:32 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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万城目 学(著)「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

予告どおりに万城目 学(著)「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」読了。

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猫のマドレーヌ夫人と、その飼い主かのこちゃん一家のほのぼのとしたお話です。ファンタジーという点では今まで読んだ万城目学作品と同じなのだけれど、テイストは少し異なっていて、全体的にホノボノとした日常といううか、ちょっと今まで読んだものとは雰囲気がちがっていました。ほのぼのとした読み物としては可愛らしくて、猫好き(犬も出てきます)としては癒されましたが、荒唐無稽っぷりとか、グイグイとひきつけるストーリーという、先を読み進めるのが楽しくてワクワクする万城目作品のテイストを期待すると、ちょっと肩すかしかもしれません。個人的にはこれはこれで、ほのぼの感が好きですけど。読んでいてニヤっとしたのが、「かのこ」ちゃんの名前の由来。鹿の子模様というのは鹿の美しい模様のこと。お父さんが鹿に勧められた名前だというくだり。かのこちゃんのお父さんは、あの鹿男!?と思わせるやりとりがあって、鹿男ファンとしてはニヤニヤしてしまいました。(笑) そして、かのこちゃん一家の暖かさには癒されます。お母さんもお父さんも、とても話がわかる人で、子供やペット(猫のマドレーヌや犬の玄三郎)にとても優しい。ペットを飼っている人のほうが共感しやすくてじーんとするかもしれません。

| 読書 | 22:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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東野圭吾(著)「天空の蜂」

読書好きな会社の後輩のAちゃんがオススメしてくれた本、東野圭吾の「天空の蜂」を読みました。この本、1995年に出版された作品らしいのですが、なぜに今おすすめしてくれたかというと、原子力発電所が舞台で、原発について書かれている作品なのです。なので、今、改めて読むと、ものすごくいろんなことを考えさせられるとのことで貸してくださいまして、読ませていただきました。(Aちゃん、ありがとう。)

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一言でいうなら、今読むべき本。いや、15年前に読んでおくべき本でした。これ、15年前に書かれていたなんて、その15年間、今回の地震と津波による原子力発電所の事故が起こるまで、自分が原子力発電に対して全く無関心だったことを心から反省しなくてはと思わされる本でした。

ストーリーは、ある重化学工業の倉庫から軍事用に開発された最新型のヘリコプターがテロリストに盗まれるところからはじまります。犯人は、ヘリコプターを遠隔操縦し、福井にある原子力発電所の真上でホバリングさせ、「今すぐに日本中の原発をとめなければ、ヘリを原子力発電所に墜落させる」という内容の脅迫状をおくりつけてきます。タイムリミットはヘリの燃料が切れるまで。燃料が切れてしまえば自動的にヘリは原発に落下する。要求を拒否した場合は、犯人が即座に原発にヘリを落下させる、そしてヘリが墜落すれば、原発は?地域一体の放射能汚染は?という状況。それに対する政府や警察、そして電力会社の対応が描かれています。しかし、そのヘリには犯人すら意図していなかった設計者の子供が乗っており・・・、その予定外の状況に対する犯人の要求、そして政府の対応、そして犯人の真意は?といった雰囲気の社会派サスペンス。かなり分厚い本なのですが、重すぎず軽すぎずなテイストと今、まさにタイムリーな内容であるということもあって、グイグイとストーリーに引き込まれ、すんなりと読み進めることができました。

この物語、原発を扱っているだけに、原発推進者、反原発の人、原発で働く人、原発の恩恵をこうむっている人、原発で迷惑をこうむった人、そして原発に無関心な人、本当にさまざまな立場の人が出てきます。それらの人々を描く作者の目線はきわめて中立で、物語の進行と同時にそれぞれの立場の人間が平等な目線で紹介されていきます。書き手が中立であるという点で、非常に好感の持てる作品でしたし、作者が中立であるがゆえに、読んでいる自分自身の良心を問いかけられる感じがします。誰の言い分が正しいのか?また間違っていると思うなら正解は何なのか?と考え、結果的に自分の原発に対する意識の低さを考えさせられる作品でした。

原子力発電の原理や仕組み、原子炉の構造や緊急時のマニュアルについても初心者にもわかりやすく説明を加えて描写してくれてあります。高速増殖炉というものがどういうものなのか、沸騰水型原子炉とどう違うのかとか、そういうことも素人にもわかるように説明してくれているので勉強にもなります。しかも、その危険性や危機管理体制の甘さも15年も前に書かれた本なのに既に作品内で指摘されている。実際、今、福島の原子力発電所がああいう状況になって知ったことって多い。「タービン建家」だとか「制御棒」だとかいう単語もこの本の中に出てきます。でも、今、テレビであれだけ図解しながら解説しているのを何度も見ているだけに、少しだけ頭の中に図を思い描きながら読める。だからこそ今、読むべき本。知った上でこの本を読めば、日本という資源のない小さな島国が電気エネルギーを生み出していくために頼った原子力発電について、ただ当事者たちを責めるだけでなく、自分たちの罪深さについても気づかされ、さらに深く考えさせられる。無関心であることが最も罪深い。知っておくべきことがある。知らないこと、知ろうとしないことの罪深さ、そんなことを改めて痛感させられる本でした。

| 読書 | 13:39 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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荒木典子(著)「みんなが喜ぶ持ちよりレシピ―How to carry・盛りつけアイデア」

荒木典子先生の新刊がでましたよーつって。(ニヤリ)

みんなが喜ぶ持ちよりレシピ―How to carry・盛りつけアイデア
みんなが喜ぶ持ちよりレシピ―How to carry・盛りつけアイデア荒木 典子

成美堂出版 2011-04
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みんなで持ち寄って夜通しホームパーティーしたいなぁ・・・。みんなが集まれるような家が欲しい・・・。(遠い目)

| 読書 | 23:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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万城目 学(著)「プリンセス・トヨトミ」

最近、万城目学の著書を読み漁っている私。今度は最近文庫化されたばかりの「プリンセストヨトミ」を読了。これまた5月28日から実写版映画がはじまるみたいで、書店でも前のほうに並んでおりました。

単行本

プリンセス・トヨトミ

万城目 学 文藝春秋 2009-02-26
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文庫本

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
万城目 学

文藝春秋 2011-04-08
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相変わらず、歴史に絡めたファンタジーな作風です。ボリュームがけっこうあって、前半は人物紹介的なものにページを割いていることもあり、物語の動きが見えず若干まどろっこしかったものの、後半からは一気に物語が展開していくので勢いに乗って一気に読めました。全部読み終えて振りかえってみれば、読了するのもあっという間だったし面白かったのだけれど、やはり前半の描写が若干まわりくどかったような気がする。あと万城目作品に登場する人物の名前は歴史上の人や物や地名にひっかけてあったりするけれど、この作品はあまりにも名前がストレートすぎるので、登場人物の立ち位置について、ある程度予測がつくというか、その後の展開があっさり見破れてしまうというか、そのあたりも、いいんだか悪いんだかで、いままでの作品ほどストーリーの結末に対してはワクワクしなかったかも。(苦笑)

物語の舞台は大阪。あの、お馴染みの空堀商店街(※こちらのお店こちらのお店がある商店街です)と、大阪城のお膝元であるエリアがメイン。空堀商店街の中でもお好み焼き屋さんが舞台なので、もう情景が目に浮かぶというか、読んでいるとやたらとお好み焼きが食べたくなってきます。

あと「辰野金吾」についても絡めてあるので、建築好きのツボもくすぐってくれる内容です。日本銀行大阪支店、浜寺公園駅、奈良ホテル、大阪市中央公会堂、みずほ銀行京都中央支店等、「辰野金吾」と名前を聞けばすぐに目に浮かぶ有名な辰野建築が関西にもたくさんあるし、それらが本の中にも次々に出てくるし、物語にも絡んでくるので、大阪人としては情景もすんなり目に浮かびます。

登場人物は、それぞれにチャーミング。映画では、旭ゲーンズブールと鳥居の性別が原作とは逆で設定されているんですね。旭ゲーンズブールを岡田将生、鳥居を綾瀬はるかが演じるそうです。ちなみに松平元が堤真一、真田幸一を中井貴一ですって。うーん、中井貴一は、どう逆立ちしてもお好み焼き屋のオヤジじゃない気がするんですけど・・・。(苦笑)どちらかというと松平のほうが似合いそうだし。真田幸一は赤井英和とか、ベタな関西人にしておいてくれたほうがしっくりくるけどなー。(苦笑)岡田将生はハーフっぽいっちゃー、ハーフっぽい顔立ちで選ばれたんですかね?リアルハーフなウエンツ瑛士やJOYじゃダメなんだね。(笑)ちなみに本を読んでるときは、私は旭ゲーンズブールは滝川クリステルのイメージで読んでおりました。(笑)

というわけで、万城目作品をここまで続けて読んでみておりますが、いまのところ、私のベスト・オブ・万城目作品は「鹿男あをによし」のまま変わらず。次は「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」を読みます。

| 読書 | 23:27 | comments:5 | trackbacks(-) | TOP↑

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水戸岡 鋭治 (著)「ぼくは「つばめ」のデザイナー―九州新幹線800系誕生物語」

ゴールデンウィークに九州新幹線に乗る予定であることは、先日報告済みですが、九州新幹線というものに乗ってみたいと強く心引かれるのは、その設計が水戸岡鋭治さんであるということも大きな理由。水戸岡さんに興味を持ったキッカケは、「http://www.mbs.jp/jounetsu/2009/05_10.shtml " target="_blank" title="情熱大陸">2009年5月10日に毎日放送で放映された情熱大陸」。そして、先日2011年4月4日にNHKで放映された「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見て、いつか乗ってみたいなーから、マジで乗ってみたい!と強い気持ちに変わり、今に至る。

この水戸岡さんが子供用に書かれた素敵な本があると知り、読んだ人のレビューを見ていたら、みなさん「「つばめ」に乗る前に読んでおけばよかった」とか「子供用の本なのに、大人が夢中で読んでしまった」と書かれてあり、思わず購入して読んでみる。

ぼくは「つばめ」のデザイナー―九州新幹線800系誕生物語ぼくは「つばめ」のデザイナー―九州新幹線800系誕生物語
水戸岡 鋭治

講談社 2004-12-21
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この本の対象年齢は小学校の高学年から中学生ぐらい?漢字には全部ルビが打ってあります。でも、大人でも十分面白い。というか、かなり面白い。なぜ水戸岡さんが「つばめ」をデザインするにいたったか、「つばめ」をデザインするにあたりこだわったところ、そして、工業デザイナーになった経緯など、わかりやすく説明してあって、イラストも豊富、塗り絵までついていて、鉄道車両の写真もあって、鉄道ファンでなくとも、手にとっただけで、おもわずワクワクしてしまう。 将来、何かを目指す子供に対する目線が暖かくて、夢を後押しするような、そんな文章も心地よい。男の子でなくても女の子でも楽しめると思います。お母さんが子供に読み聞かせるにも最高の本だと思います。読み聞かせなら、幼稚園から小学校低学年ぐらいの子供でも楽しめるとおもいます。これを読んで、そして九州新幹線にのると、楽しさ倍増すること間違いない。っていうか、「さくら」だけでなく「つばめ」にも乗らなくちゃ!という気にさせられます。というわけで、本日、九州新幹線に乗ってきまーす!(熊本市内での遊び相手も、無事に見つかりました!)

こちらは、水戸岡さんのデザイン画集。

旅するデザイン 鉄道でめぐる九州 水戸岡鋭治のデザイン画集旅するデザイン 鉄道でめぐる九州 水戸岡鋭治のデザイン画集
水戸岡 鋭治

小学館 2007-06-06
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| 読書 | 10:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ケロヨン(著)「弁護士ですが、ニートです。うつとのハイパースペシャルバトル」

昔、それこそ6~7年ぐらい前(?)から2007年頃まで、勝手に気に入って通っていたブログがありました。もともとは映画やハリウッドゴシップがらみの記事を書いておられた方のブログで、軽快な文体と笑いのセンスがツボにはまり、そのブロガーさんが京都在住の方だったこともあり、かつて自分が住んでいたのと同じ京都で繰り広げられる毎日の他愛ない出来事の日記ブログにもハマり、毎日ロムらせていただいておりました。日記なのに毎回オチがあって、本当にめちゃくちゃ面白かったのです。

そのブロガーさんは、弁護士の卵さんで、私がブログを読ませていただいていた間に御結婚され、その後、司法試験にも合格されて、弁護士の卵から晴れて弁護士になられたのですが、その方の書く日記は、これはネタか創作小説じゃないのか?と思うほど壮絶な家族を巡る出来事が次から次へと起こり、これまた御本人は面白おかしくブログで報告されていたので、本当にネタじゃないんだろうか?ネタじゃないとしたら、本当に凄いとしか言いようのない人生だなーと思いながらロムらせていただいていたのですが、実際のところ、すべて事実だったようで、そのブロガーさんは、身の回りに起こる壮絶な出来事にすっかり精神が参ってしまい、ついに鬱病を発症されました。

その鬱病発症の原因となった壮絶な人生たるや、韓国ドラマや昼メロでも起こりそうのないような出来事で、同情とか言う簡単な言葉では言い表せないレベルなのに、それらを報告される文体が本当に軽快でユーモア満点の文章で、ご自身の鬱病についても冷静に分析し、読んでいる人にわかりやすく説明してくれていて、不謹慎ながらも御本人の苦しみに気がつかないほど文章が軽快で面白く、とても興味深くずっと読ませていただいていたのです。

そんなお気に入りのブログだったのですが、残念なことに2007年でロムるのをやめることとなりました。なぜ2007年以降ロムるのをやめたかというと、そのブロガーさんが2007年にブログをmixiに移転され、日記を非公開にされたのです。 コメント欄からメールを送ればアドレスを教えて下さるとの告知はブログ上でなされていたのですが、赤の他人の分際で、そこまで追いかけてプライベートに関する記事を読ませていただくのも心苦しく、すっかり気が引けて、それっきり諦めてしまったのです。

結果として、そのまま今に至り、最近はそのブログの存在も御本人のその後のことも気にも留めずに忘れていたのですが、偶然にも最近そのブロガーさんが本を出版されていたことを知り、「さすが!あの文才は本を出してしかるべきだったもの!」と懐かしく思い、その本を買って読みました。

弁護士ですが、ニートです。うつとのハイパースペシャルバトル

ケロヨン 文芸社 2010-03-01
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ブログで書かれていたものを書籍化したものなので、前半部分に関しては、ほとんど既に読んで知っていた部分が多かったのですが、相変わらずの文才で軽快でかつユーモアに溢れているエッセイ風の文章は、とても読みやすく、そして「鬱病」という病気については、わかりやすく、自虐的でありながら冷静で明るく書かれているので、かなり勉強になりました。そして、ケロヨンさんの壮絶な人生は、やはりケロヨンさん自身が語ると、とても明るく、申し訳ないぐらいに興味深く読めてしまうという・・・。

ケロヨンさんが、別名「生きていてゴメンナサイ病」と名づけておられた「鬱病」。この病気は、ある日突然に身近な人が罹る場合もあれば、もしかしたら自分が罹ってしまうかもしれないわけで、やはり知ってて損はないと思うのです。知ることによって、思いやりや接し方も学べると思うし、実際、私は「鬱病」について、自分自身が誤解していた部分をこの本で知ることができました。「鬱病」について、あまりよく知らないという自覚がある方は、絶対読んでみて欲しい本。

それにしても、ブログを書籍化して販売するとなると、やはりいろいろ固有名詞等については伏せられたりしちゃうんですね。ブログのほうが直接的で、もっともっと面白かったのだけれど、かなりマイルドに表現が変えられていたりしたのが若干残念。ちなみにケロヨンさんが夢中だったのは「抱いてセニョリーター」の彼(Y下君)で、ケロヨンさんのお母様が夢中だったのは、ギリギリで生きていたい人たちのうち一人だけ脱退しちゃった彼(A西君)で、ケロヨンさんが浮気しちゃったのは、グループ二つ掛け持ちしている彼(N戸君)で、そのあたり、もっともっと面白いエピソードがブログではいっぱい書かれていて面白かったんだけど・・・。過去のブログを隅々まで読んでいたケロヨンさんの文章のファンとしては、そういう点で若干の物足りなさを感じたりもしたのだけれど、それでも、この本が世に出たことにひたすら感謝です。この気持ちは、最後のあとがきを読んで、本当に強く強く思いました。そして、ちゃんとケロヨンさんの文章が好きだったことをコメントで御本人に伝えておけばよかったという後悔の念も・・・。(あとがきを読んで、思わず涙してしまった。) とにかく、私はこの本を大事にして、少しでも多くの人にケロヨンさんの文章から「鬱病」というものに対する理解を深めてもらえれば、そしてこの一冊が鬱病の予防の役に立ったり、一人でも鬱病で苦しむ人が減ってくれればと思い、ここに紹介した次第です。

| 読書 | 20:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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有川浩(著)「阪急電車」

有川浩(著)「阪急電車 (幻冬舎文庫)」を読みました。以前読んだ「フリーター、家を買う。」と同じ著者の作品です。今週末から実写版の映画もはじまるみたい。


物語の舞台は阪急電車の今津線。もっと具体的にいうと西宮北口~宝塚までの間の各駅。(阪神国道と今津は名前が出てくるだけ)。電車内および、その各駅の沿線で起こる小さな物語がオムニバス状態で全部つながっているという形式。それらの小さな物語のどれもこれも妙に心が温まる可愛らしい物語。本当に心温まる話ばかりなので、今の疲れた心には非常にありがたい優しい一冊でした。阪急今津線は個人的になじみ深い沿線で、駅名をきいただけで情景が目に浮かぶだけに、自分自身の青春も重ねつつ、とても楽しく読めました。今津線の描写は、ありのまま、そのまんまではあるものの、その阪急今津線の中で、いや阪急今津線以外の電車の中でも、こんな風に他人と会話がはずむことなんて皆無です。恋が始まるなんてさらに皆無。所詮小説。夢物語。夢のない大人でゴメンなさい。(苦笑)でも本を読んでいる間は夢の世界にホッコリと浸れました。それだけにあまり実写で見たいとは思わないから、映画はパスするとは思うけど(苦笑)、実写化しても大きく外さない気がします。文体も読みやすいしボリュームもすんなり読めるので、ちょっと疲れた気分のときに癒されたい人にはピッタリだと思います。

| 読書 | 21:33 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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角田光代(著)「八日目の蝉」

角田光代(著)「八日目の蝉」を読みました。第2回中央公論文芸賞を受賞した作品だそうです。ドラマ化も映画化もされているようで、映画は2011年4月29日から公開されるのだとかで書店でも前方に置かれておりまして、なんとなく目に入り、そういえばお友達が「今年読んだベスト」だって言ってたなーと思い出し、気になったので読んでみることに。

八日目の蝉 (中公文庫) ←文庫本

角田 光代 中央公論新社 2011-01-22
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八日目の蝉 ←単行本

角田 光代 中央公論新社 2007-03
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ジャンルはサスペンスになるのでしょうか?サスペンスといっても犯人探しをするような類の物語ではなく、愛人であった男性と本妻との間にできた子供を誘拐してしまった女性の3年半に渡る逃亡劇と、誘拐犯である女性に育てられていた子供の事件後、大人になってからの人生を描いた作品なので、どちらかというと人間ドラマという印象のほうが強いです。全体的に明るい話ではありません、どちらかといえば重たい話なのですが、読み進めていくのは全く苦ではなく、スラスラと読めてしまいます。後味も悪くはありません。

全編に貫かれているテーマは「母性」。この「母性」というものに共感できるかどうかが、この本を楽しめるかどうか、ハマるかどうかの鍵だと感じます。おそらく「母性」が強い人ほどハマる本。なので既に母である人が、一番感情移入しやすく共感しやすいのではないでしょうか? 子供がいる人にしかわからない感情、子供という存在が全てを投げ打ってでも守りたいかけがえのないものであることを既に実感している人は、おそらくこの小説に共感し物語の世界に入り込みやすい気がします。裏を返せば、この物語、男性には支持されにくい気がする。(苦笑)

かくいう私はというと、一応「女性」ではあるものの独身で母性に欠けるうえに、脳がかなり「男性」寄りで現実主義なところがあるので、やはり登場人物には共感はできないまま終わってしまいました。理性で物事考えて読んじゃダメなんだと思います。感情で理解していかないと。私は読みながらも、ついつい理性が働いて「家が買えるほどの(=4000万円近い)預貯金があるのに、それを投げ出してまで逃亡しちゃうの?もったいなーい。」とか、「逃げとおせるわけないじゃん!」など、超現実的なことを考えてしまいがちなので。(苦笑)そんな私でも、誘拐犯であった希和子が少女との別れ際に叫んだ一言が何なのか知ったときにはポロポロと涙がこぼれました。

「八日目の蝉」というタイトルも奥が深いです。蝉は地上に出てから7日目に死ぬという。他の蝉が7日目で死んでしまった中で、一人だけ八日目を生き、他の蝉が見れなかった景色を見て、他の死んでしまった蝉が経験できなかったことを経験できる八日目の蝉は果たして幸せなのだろうか?不幸なのだろうか?この物語は問いかけ、そして主人公は答えを出すわけですが・・・。この「八日目の蝉」というタイトルといい、情景が目に浮かぶような心理描写といい、非常に文学的な作品だと思いました。

| 読書 | 00:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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